MotoGPの2021年シーズン第6戦がイタリアはトスカーナ地方にあるムジェロ・サーキットで開催され、ヤマハのワークスチームであるMonster Energy Yamaha MotoGPのファビオ・クアルタラロがポールtoフィニッシュを決めて今季3勝目をマークしました。今大会はムジェロでは2年ぶりのMotoGPレース開催でしたが、オールタイムラップレコード、MotoGPマシンによる同サーキットでの最高速、決勝レース中のファステストラップ、そして同サーキットを23周して争われるMotoGPレースの優勝レースタイムのすべてにおいて従来記録が更新され、ライダー、マシン、そしてミシュランMotoGP公式タイヤの進化がまたも明快に示された一戦となりました。
イタリアGP表彰台
オリベイラ／クアルタラロ／ミル
前日に行われたMoto3クラスの予選での転倒事故によりジャソン・デュパスキエが他界。MotoGPの決勝レースは、この19歳のスイス人ライダーに1分間の黙祷が捧げられた後に実施されました。そして、それぞれに好走を見せて表彰台に上った3人のライダー、優勝のクアルタラロ（Monster Energy Yamaha MotoGP）、2位のオリベイラ（Red Bull KTM Factory Racing）、3位のミル（Team SUZUKI ECSTAR）は一緒になってスイス国旗を手にし、夭折した若き挑戦者に哀悼の意を表しました。
予選は路面温度40℃のドライコンディションのもとで行われ、フロントにミディアム、リアにソフトという組み合わせのMICHELIN Power Slickを履いてアタックしたクアルタラロが、同サーキットにおけるMotoGPマシンの史上最速ラップタイム（オールタイムラップレコード）の従来記録を0.332秒も更新。圧巻の4戦連続ポールポジションを獲得しました。
