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MOTOGP 2021 ROUND 8
GERMANY

■予選:6月19日/決勝:6月20日
■開催地:ザクセンリンク(ドイツ)
■レース周回数:30周(110.13 km)

マルク・マルケスが約1年半ぶりに優勝
特殊条件の高負荷コースでミシュランタイヤが活躍

二輪ロードレースの世界最高峰シリーズであるMotoGPの2021年シーズン第8戦ドイツGPが開催され、ホンダのワークスチームであるRepsol Honda Teamのマルク・マルケスが優勝。怪我の影響で今シーズンこれまで思うようなレースを行えずにきていた元王者が得意のコースで復活を遂げ約1年半ぶりの勝利を飾りました。今大会が行われたザクセンリンクは今シーズンのMotoGP開催サーキットの中で最も短い3.671kmのコースの中に13カ所のコーナーが連なるもので、タイヤに絶えず負荷がかかり、しかも左コーナーの割合が極端に高いことからタイヤの左側ショルダー部が一方的に試練にさらされるという難所です。しかし、ミシュランが出場全車に供給するMotoGP公式タイヤ MICHELIN Power Slickは今大会においても高いパフォーマンスを安定的に発揮して各ライダーの戦いを支えました。

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ドイツGP優勝
マルク・マルケス(ホンダ RC213V)

28歳にしてすでに6回のMotoGPタイトル獲得を誇るマルケスですが、右腕の負傷の治癒が長引いて昨シーズンを棒に振ったうえに今シーズンの開幕2戦も欠場を余儀なくされていました。そして4月の第3戦ポルトガルGPから実戦に復帰したものの、今季これまでの自己ベストは復帰戦での7位で、直近の過去3レースではすべて転倒を喫してリタイアしていました。しかし、MotoGP参戦を開始した2013年シーズン以来、毎回必ず勝利をつかんできたザクセンリンクで見事に復活。2019年シーズンの最終戦バレンシアGP以来となった表彰台の頂点では感極まった表情を見せていました。

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今大会の舞台となったザクセンリンクはドイツ東部のドレスデンやライプツィヒといった都市からそれほど遠く離れてはいない場所にあるサーキットです。昨年のドイツGPはコロナ禍の影響で中止となっており、今回は2年ぶりの開催。ただし、決勝日に約2万5000人の観客を迎えた前戦のカタルニアGPとは異なり、今大会はドイツ政府の指導に従って無観客で行われました。

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今季のMotoGP開催サーキットの中で最も短いザクセンリンクは、13カ所あるコーナーのうち10カ所が左コーナーで、前後輪の左側ショルダー部に負荷が集中します。そこでミシュランはドライ用のMICHELIN Power Slickについては、フロント用、リア用ともに、ソフト、ミディアム、ハードの全種類を左側ショルダー部により硬めのコンパウンドを採用した左右非対称設計として備えました。

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フリープラクティスの2回目では18名、3回目では19名ものライダーが1秒差の中にひしめくという接戦模様が呈されました。そして予選ではドゥカティのサテライトチームであるPramac Racingのジョアン・ザルコが最速タイムを叩き出しました。6戦連続でのポールポジション獲得を狙ったヤマハワークスのファビオ・クアルタラロは0.011秒差で惜しくも予選2位に終わりました。

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予選5位につけセカンドロウからスタートしたマルク・マルケスでしたが、オープニングラップのうちに首位を奪取すると、30周にわたって行われたレースをリードし続けました。過去3レースでは転倒を喫しているマルケスですが、そのような危うさを感じさせないライディングを今回は貫き、彼にとっても、そしてホンダにとっても実に約1年半ぶりとなる勝利をもぎ取りました。

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前戦カタルニアGPの勝者であるKTMワークスのミゲール・オリベイラが今回のレースでも強さを見せ、優勝のマルケスから大きく離されることなく2位でフィニッシュ。そして3位にはクアルタラロが入り、異なる3つのバイクメーカーのワークスライダーたちが表彰台の3つのスポットを分け合うことに。これは、ミシュランのMotoGP公式タイヤがどのバイクメーカーのマシンにも偏りなく高い性能を発揮することを証明する結果でもありました。

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今大会ではレース前半の段階で雨粒が降り落ち、レインタイヤを装着したスペアバイクに乗り換える許可が出されるほどの状態となりました。ですが、雨はほどなく止み、出場全車はスタート時に履いたMICHELIN Power Slickで全周回を走行。タイヤの左右のショルダー部にかかる負荷が大きく異なるトリッキーなコースでのレースでしたが、ミシュランが供給するMotoGP公式タイヤは安定したハイパフォーマンスを示し続けました。

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