楽しもう! SUPER GT×MICHELIN
はじめてのSUPER GT - 前編 -
※:2022年SUPER GT第2戦富士大会の入場者数は、予選日と決勝日の2日間で合計7万3000人
快音を響かせながら、普通の乗用車では考えられない速さで直線やカーブを駆け抜けていくレーシングマシン。そのスピードやサウンド、さらには匂いや振動──こうした、五感を揺さぶってくる刺激の数々をダイレクトに味わえることこそ、レース観戦の一番の魅力です。
今日、モータースポーツは様々なメディアで楽しむことができます。でも、レースが実際に行われているサーキットへ足を運んで、その迫力を生で感じることに勝る楽しみ方はありません。ぜひレース観戦に出かけて、非日常的な世界を体感しましょう!
モータースポーツを生でご覧になるのにぜひお勧めしたいのがSUPER GTです。日本で最も人気を集めているレースシリーズであり、その会場を訪れたらば、五感に訴えてくる刺激を存分に味わえること請け合いです。
SUPER GTは、ふたりのドライバーが1台のマシンを交替で走らせて戦うレースです(※ドライバーが3名の場合もあります)。300kmや450kmといった距離を一気に走って、その所要時間の短さを競い合っています。
レース距離は長めにもかかわらず、SUPER GTはいつも大接戦! ライバルと横並びになりながらカーブへ飛び込んでいくような熾烈な戦いが、レース中は絶えず、どの順位をめぐっても繰り広げられています。白熱のバトルをお腹いっぱいに(?)堪能できるのがSUPER GTなんです。
SUPER GTのレースがいかに接戦か。その例を今シーズンの第3戦鈴鹿大会に見てみましょう。
300kmの距離で行われたこのレースで優勝したのは、ミシュランタイヤ装着のNo.3 CRAFTSPORTS MOTUL Zでした。所要時間は1時間55分50秒895。2位との差は4.549秒でした。つまり、約2時間をそれぞれ全力で戦っても、ついた差は5秒にも満たなかったわけです。しかもこの差は、まだ大きいほう。やっぱり300kmレースとして行われた第1戦岡山大会での優勝と2位の差なんて、1.798秒にすぎなかったのです!
SUPER GTでは、レースの途中に必ずピットインしないといけない決まりになっています。そこで各マシンは、燃料の補給やタイヤの交換、ドライバーの交替などを行うのです。この時間も、レースの所要時間に含まれます。ですから、ピット作業をいかに素早くこなすかも、 勝敗を左右する大事な要素になるんですね。
SUPER GTには、GT500とGT300という2つのクラスがあります。この2つのクラスのマシンが入り混じって走っていることも、SUPER GTのレースがいつも大賑わいな理由のひとつです。
そんなSUPER GTの頂点を争うのはGT500クラス。こちらに出場しているのは、平たく言えば『世界最速のGTマシン』です。トヨタ、ホンダ、日産という日本の3大自動車メーカーが、とっても高度で高性能なマシンを、各社の威信をかけて、それぞれ独自に作り上げて戦っています。市販のスポーツカーをもとに作られたGTマシンのレースは世界中で行われているのですが、最も先鋭的なのがGT500なんです。
それだけに、GT500を走らせるのは、いろいろと大変です! でも、見る側にとっては最高のマシンです。まさに地を這うようにコーナーを駆け抜けていく様子を目の当たりにすれば、その速さや迫力に魅了されることは間違いありません!
SUPER GTには、ミシュランを含む4社ものタイヤメーカーが参加していて、タイヤ性能の世界でもハイレベルな競争が繰り広げられています。
実は、こうしたタイヤ競争があるモータースポーツのトップシリーズは、現在ではこのSUPER GTくらいなのです。F1、WRC(世界ラリー選手権)、アメリカのインディカー、日本のスーパーフォーミュラ、二輪のMotoGPやワールドスーパーバイク──これらではすべて、タイヤについては、ワンメイク(各シリーズが決めたタイヤメーカー1社による供給)になっているんですね……。そうした中、自由なタイヤ競争を認め続けているSUPER GTは、世界的にも際立ったモータースポーツシリーズとなっています。だからこそミシュランはSUPER GTに参戦し、世界最高レベルのタイヤ競争の中で、技術を磨いているんですね。
ミシュランは今日も、いろんなモータースポーツ用のタイヤを作っています。でも、SUPER GT用のタイヤは特別です。ミシュランにとってこのタイヤの開発は、先行的な技術にチャレンジする場となっているのです。その先行的な技術とは、皆さんの自家用車に装着いただくストリート用タイヤへフィードバックしていくことも視野に入れたものです。つまり、ミシュランのSUPER GT用のタイヤ開発は、ストリート用タイヤ技術の試験場でもあるのです。
2009年からミシュランはGT500クラスへのタイヤ供給を休むことなく行ってきています。そして、パートナーチームとともに、シリーズタイトルをこれまでに4度獲得してきました。また、2011年から2020年までの10シーズン連続で、GT500クラスにおける日産車のシリーズ最上位の成績はミシュランタイヤ装着車が獲得しました。
2011年GT500チャンピオン S Road MOLA GT-R
2015年GT500チャンピオン MOTUL AUTECH GT-R
今シーズンのミシュランは、GT500クラスで2台、GT300クラスで1台にタイヤを供給しています。
ミシュラン勢をどうぞ応援してくださいね〜。
No.23 MOTUL AUTECH Z(松田次生/ロニー・クインタレッリ)
No.3 CRAFTSPORTS MOTUL Z(千代勝正/高星明誠)
No.7 Studie BMW M4(荒 聖治/アウグスト・ファルフス)
今シーズンのSUPER GTは、シリーズ8戦のすべてを日本国内のサーキットで開催しています。また、来シーズン(2023年)も同様に、日本国内の6つのサーキットで8戦の開催が予定されています。
せっかく日本でこんなにエキサイティングなレースが行われているんです。ぜひサーキットに足を運んで、生のレースの迫力をぜひ味わってみてください!
SUPER GTの観戦料金は、各レースの開催サーキットで違いますし、そのサーキットの“どこで見るか”によっても違います。今シーズンの最終戦モビリティリゾートもてぎ大会(11月5〜6日開催)を例に見てみると、指定席のないエリア(自由観戦エリア)の2日間通し券は5,800円(税込)です。これに、モビリティリゾートもてぎまでの移動にかかる費用や駐車料金、宿泊費などが、皆さんの動き方等に応じてかかることになります。
2022 SUPER GT シリーズレポートはこちらから