モーターサイクルパッセンジャー(同乗者)の乗車方法

モーターサイクルパッセンジャー(同乗者)の乗車方法

モーターサイクル用タイヤに関するアドバイス

パッセンジャーを乗せてオートバイで走行する場合、あなた(ライダー)にとってもパッセンジャーにとっても楽しく有意義な時間ですが、タンデム走行する場合は十分な注意が必要です。タンデム走行は重大な責任が伴い、そのためのリスクを軽減し、双方の安全を最大化するために一定の予防措置を講じる必要があります。この記事では、私たちからのアドバイスをご紹介します。

タンデム走行に必要な装備

オートバイには2人乗り用の装備と認可が必要です。車検証で確認してください。

認可されたモーターサイクルには、タンデムシートやフットレスト、パッセンジャーがつかまるためのストラップまたはハンドルが装備されていなければなりません。

パッセンジャー用の安全装備

晴れた道をタンデムしながら、髪を風になびかせ、Tシャツにトレーナーという格好で走っている姿を見たことがありませんか?そのような格好でのタンデム走行は大変危険です。パッセンジャーにもプロテクション装備は不可欠です。あなた(ライダー)だけでなく、パッセンジャーも正しいライディングギアを装着しなければなりません:

ヘルメット

オートバイで走行する際、ヘルメットは命を守るためにも必ず装着しなければなりません。また、ヘルメットは適切なサイズを選択する必要があり、正しいサイズのヘルメットを装着することは大変重要です。

ライディングウェア

ライディングウェアを着用する目的は、パッセンジャーの体を暖かく保つことだけではありません。それは、転倒時の保護にもつながります。関節(膝、肘)、背中や胸などが正しく補強されていれば、パッセンジャーをしっかりと守ることができます。ニーパッド、エルボーパッド、バックプレートやチェストパッドなどです。また、グローブもプロテクション機能を備えたものを装着するようにしてください。

ライディングシューズ

足首と踝(足の側面にあるコブ)を保護するために、足のサイズに合ったライディングシューズ(ハイトップのライディングシューズやブーツタイプ)を選びましょう。重要な部分を正しく保護することであり、適度な厚みがあるものが理想的です。

オートバイで走行する場合、パッセンジャーも含めて正しいライディングギアを装着していなければなりません。

説明に時間をかける

パッセンジャーが未経験者の場合は、出発前に少し時間をとってでも、安全性に関して詳しく説明することが必要です。また、パッセンジャーにはバイクの正しい乗り方や道路上でのマナーを説明することも忘れないでください。

パッセンジャーの正しい乗車方法

左側から乗るのが一般的ですが、これは義務ではありません。重要なことは、臨機応変に適切なタイミングで乗車することです。

適切なタイミングとは、ライダーであるあなたがシートに腰を掛け、両手をハンドルに置いて安定した状態で、パッセンジャーに乗車するよう指示したときです。

そしてパッセンジャーは、ステップに足をかけてからあなたの肩に手を置き、もう片方の手をマッドガードや荷物ラックにかけ、素早く柔軟な方法でもう片方の足を反対側のステップに置いて、オートバイに乗車することができます。

タンデム走行時のパッセンジャーの振る舞いについて

パッセンジャーが安心するまでスピードを出しすぎず、ゆっくり走ることを心がけてください。

パッセンジャーに運転経験がない場合、最初の感情に圧倒され、走行中の振る舞いが思わぬ危険を招く恐れがあります。恐怖で痙攣を引き起こし、運転が妨げられ、お互いの安全が損なわれる可能性があります。このため、パッセンジャーが安心するまで、スピードを出しすぎず、急加速を避け、ゆっくりと走り出すことをお勧めします。

動きを追い一体化する

パッセンジャーはドライバーの腰につかまったり、パッセンジャー用に独自に設計されたストラップやハンドルにつかまることができます。

パッセンジャーは、曲がり角や段差などの凹凸を予測するため、わずかに首を傾けるなどしてその姿勢を保つことで安全に走行することが可能です。

スムーズな走行のために、パッセンジャーはコーナリング中、ライダーと同じ方向に体を傾け、ライダーの動きに従うことが重要です。パッセンジャーも、右コーナーでは右を、左コーナーでは左を見るように心がけてください。

パッセンジャーはライダーの動きに従い、落ち着いて状況を正しく理解することが重要です。

走行しているうちに、パッセンジャーの状態を「感じる」ことができるようになります。パッセンジャーが落ち着いていてリラックスしているか、あるいは逆に興奮しているか、また正しい位置に座っているか、傾きすぎていないかなど、理解できるようになります。停車中には、ためらわず会話をして、何が彼らを不安にさせているのかを理解し、必要に応じて安心させるように心がけてください。

コミュニケーション

走行中はスピードにもよりますが、ヘルメットにオートバイ用インカムが装備されていない限り、会話によるコミュニケーションや相互理解が難しい場合があります。このような場合、出発前にパッセンジャーがあなた(ライダー)に伝えるための非言語的なサイン(例えば、太ももを2回たたくなど)を決めておくとよいでしょう。

パッセンジャーを連れてバイクでロングツーリングをするときの心構え

タイヤの空気圧をチェックする

特に長距離走行する場合は、走行前に必ずタイヤの空気圧を点検し、車両メーカーが推奨する空気圧に調整することが重要です。タイヤの空気圧が低い場合、パッセンジャーや搭載する荷物により重くなったオートバイが高速道路を走行中にオーバーヒートを起こし、タイヤの破裂など思わぬ危険を引き起こす可能性がありますので、十分に注意してください。

十分な準備(走行や乗車するための練習)を忘れずに

長旅が目的なら、パッセンジャーと一緒に十分な準備(走行や乗車するための練習)することをお勧めします。特にパッセンジャーがオートバイに乗るのが初めてだったり、後ろに誰かを乗せて走るのが初めてだったりする場合は、不可欠なステップです。
また、同時にパッセンジャーが正しいライディングギアを装備しているかを確認することもできます。
これらの準備とコミュニケーションを怠らないことで、より安全なライディングを楽しんでください。それではよい旅を!

BMC Motoの技術協力により執筆された記事

 

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