新品タイヤの慣らし

新品タイヤの慣らし運転とは?

モーターサイクル用タイヤに関するアドバイス

タイヤの交換時期を迎え、新品タイヤに交換したら、新たな旅の始まりです。ただし、安全に走行するためにはタイヤの慣らし期間が必要で、この慣らし運転を適切に行うことで転倒の危険を回避することができます。新しいオートバイ用タイヤを慣らすには?この問題を解決するためのヒントをご覧ください。

なぜ新しいタイヤは慣らし運転が必要?

タイヤの製造には、設計時に定義された形状を忠実に再現するためのモールド(金型)が使用されています。製造過程でタイヤをモールドから容易に切り離すために、離型剤を使用することで、タイヤ表面に光沢のある薄い膜が残ることがあります。慣らし運転を行うことで、タイヤの表皮がとれて本来のゴムのグリップが発揮され、またタイヤ交換前後の性能差に馴れることで、より安全に走行することが可能となるのです。

慣らし運転を実施しなかった場合、どのようなことが起きる?

新品タイヤに交換して、急加速により曲がる角度が大きすぎて思わず転倒......。

このような現象を引き起こさないために、特に装着前後は、グリップ力が安定するまで、アクセルやブレーキ操作、コーナーリングは十分に注意してください。

注意すべきことは?

正しい慣らし運転について解説します。研磨剤等を使用してタイヤの表面を磨いたりこすったりすることは絶対に避けてください。タイヤに取り返しのつかないダメージを与えてしまう恐れがあります。正しい慣らし運転の方法は以下の通りです。

新品タイヤの慣らし

新品タイヤの慣らし運転とは?

走行時の注意点

一般道での走行

急発進、急加速、急旋回及び急停止は危険ですので避けてください。また、少なくとも100km前後の慣らし運転を行ってください。これはすべてのモーターサイクルとスクーター用タイヤに該当します。

上記の点に注意しながら徐々にタイヤへの要求を高めてください。
 

オフロードでの走行

路面との摩擦が大きいオフロード路面では、一般道と比較すると慣らし運転に要する時間がやや早くなる傾向があります。但し、オフロード走行でもタイヤの性能を正しく発揮するために、少なくとも100km前後の慣らし運転を行ってください。

ダートのような摩擦の多い路面では、慣らし運転に要する時間がやや早くなる傾向があります。

サーキット走行用(NHSと公道走行可)

  • タイヤウォーマー使用:スタート時に十分な温度を維持することが可能。
     
  • タイヤウォーマー未使用:ゆっくりとスタートし、緩やかな加速とブレーキング、低いリーンアングルで走行してください。タイヤの性能に慣れるまでは、徐々にタイヤへの要求を高めてください。

レインタイヤ(NHS)用

急加速、急ブレーキ、急旋回は避けてください。徐々にペースを上げて、タイヤの性能に慣れてください。

外気温は慣らし運転時間に影響を及ぼす可能性があります

外気温によって、慣らし期間に影響を及ぼす可能性があります。温暖な気候で走行すれば、タイヤはより早く最適なグリップレベルに達することができます。但し、寒い気温で慣らし運転を行う場合、タイヤが十分に慣れるまで多くの時間を要す可能性があります。

外気温は慣らし運転時間に影響を及ぼす可能性があります。

正しい空気圧を維持する

タイヤの適正空気圧を保つことは、タイヤの寿命を延ばす意味でも重要です。また、タイヤが新品で慣らし運転中の場合、空気圧が適正でないと、短期的なハンドリングに悪影響を及ぼすだけでなく、長期的なパフォーマンスにも悪影響を及ぼします。

タイヤを前後どちらか1本しか交換しなかった場合、慣らし運転は必要?

必ずしも前後同時にタイヤを交換する必要がない場合もあります。例えば、パンク修理が不可能で、もう一方のタイヤの摩耗が進行していない場合、販売店スタッフは、パンク修理が不可能なタイヤのみ交換を勧める場合があります。

タイヤを前後どちらか1本しか交換しなかった場合でも、前後タイヤを同時に交換した時と同様に、慣らし運転を行ってください。

100kmの後は? 

100km前後を走行し慣らし運転が終わった段階でも、急激なライディングは避けてください。タイヤの性能に自信が持てるようになるまでは、十分に注意して走行してください。
 

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