タイヤがパンクしてしまう主な原因
タイヤがパンクする原因を知っておくことで、日頃から注意すべきポイントが明確になります。以下では、5つの原因を解説します。
異物が刺さる
道路に落ちている釘やネジ、ガラス片などの鋭利な異物がタイヤに刺さることで、パンクが発生します。タイヤが異物を踏み、ゴムに穴が開いて空気が抜けてしまうことが要因です。
縁石や障害物にぶつかる
駐車時や狭い道での走行中に、タイヤを縁石や障害物にぶつけてしまうことでパンクが起こります。特に、タイヤの側面は薄く作られているため、強い衝撃を受けると簡単に損傷してしまいます。
タイヤの劣化
タイヤのゴムは時間とともに劣化し、ひび割れや硬化が進みます。劣化したタイヤは強度が低下しているため、通常なら問題ない衝撃でもパンクするリスクが高いです。タイヤの使用開始から5年が経過している場合、見た目に問題がなくてもタイヤ専門店で点検してもらうことをお勧めします。
バルブの劣化
バルブも長期間交換しないと劣化し、空気が漏れる原因となります。 バルブ本体やバルブコアが損傷すると修理は不可能なので交換が必要です。タイヤ交換や修理時のホイールからの脱着の際、バルブも一緒に交換することをお勧めします。
ホイールの変形
段差を勢いよく乗り越えたり、縁石に強くぶつけたりすることがきっかけでホイールが変形すると、タイヤとホイールの密着部分に隙間が生じ、空気漏れが発生します。ホイールの変形は外見では分かりにくく、徐々に空気が抜けていくため気づきにくいでしょう。
走行中の異常な振動や、頻繁な空気圧の低下を感じたら、専門店でホイールの状態も点検してもらってください。また、ホイールが損傷するような衝撃を受けた場合はタイヤもダメージを受けている可能性もあるため、タイヤの状態も点検してもらいましょう。
タイヤがパンクしているかどうかの確認方法
空気圧が急激に低下した場合、タイヤがパンクしている可能性があります。上記で紹介したように、パンクの原因は、釘や鋭利な異物がささる、サイドウォールへの衝撃、バルブの空気漏れなどが考えられます。
以下の兆候があれば、タイヤがパンクしている可能性があります。
ステアリングが鈍い、重い
一定の方向に引っ張られる
コーナリング時に片側のタイヤのノイズが大きくなる
タイヤ空気圧警報システムが警告を発している
近づいて見ると、車が水平ではない
路面にリムフランジが接触しそうなほどほど、タイヤが変形している
走行中、バタバタと異音が聞こえる

このような場合は、 パンクをしているかどうか確認し、タイヤ専門店に相談する事をお勧めします。
タイヤがパンクしてしまった場合やってはいけないこと
パンクしたタイヤで走行を続けると、タイヤの損傷が拡大するだけでなく、ホイールまで損傷してしまいます。修理費用が大幅に増えるだけでなく、車両全体のバランスが崩れて走行の安全性が著しく低下するので、注意が必要です。
パンクに気づいたら、速やかに安全な場所に停車してください。もし高速道路でパンクした場合は、ハザードランプを点灯させながら路肩に寄せ、三角表示板や発煙筒を設置して後続車に危険を知らせたうえで、ロードサービスへ連絡します。
また、パンクの状態を確認せずに応急修理キットを使用するのも避けましょう。タイヤの側面が損傷している場合や、大きな穴が開いている場合は、応急修理キットでは対処できません。無理に修理を試みると、かえって状況を悪化させる恐れがあります。
パンクの原因が分からない状態で自己判断するのではなく、安全を最優先に考えて行動してください。
タイヤがパンクしてしまった場合の対処法
パンクした際の対処法は状況によって異なりますが、主に4つの選択肢があります。それぞれの方法の特徴を理解し、状況に応じて最適な対処法を選びましょう。
スペアタイヤと交換する
車にスペアタイヤと交換機材が積まれている場合は、自分で交換することでその場を切り抜けられます。
まず安全な場所に停車し、パーキングブレーキをかけて車を固定してください。そしてジャッキアップで車体を持ち上げてからタイヤを外し、スペアタイヤに交換します。
なお、スペアタイヤがテンポラリースペアタイヤで有った場合はあくまで一時的な対処法であり、長距離走行はできません。なるべく早くタイヤ専門店へ行き、普通のタイヤへ交換しましょう。
応急修理セットを使用する
最近の車には、スペアタイヤの代わりに応急修理セットが搭載されているケースが増えています。応急修理セットは、タイヤに開いた穴を専用の液剤で塞ぎ、空気を充填することで一時的に走行可能にする道具です。使用方法は比較的簡単で、セットに付属している説明書に従えば15分程度で作業を完了できます。
ただし、応急修理セットはあくまで応急処置のため、使用後は速やかに専門店でタイヤの本格的な修理または交換を受けてください。
カー用品店やガソリンスタンドへ立ち寄る
パンクした場所から近くにカー用品店やガソリンスタンドがある場合は、そこまで低速で移動して修理を依頼する方法もあります。ただし、タイヤの状態によっては走行中にさらに損傷が広がる恐れがあるため、慎重に判断してください。不安がある場合は無理に移動せず、ロードサービスを呼ぶ方が安全です。
ロードサービスを利用する
自分での対処が難しい場合や、高速道路でパンクした場合は、ロードサービスの利用をおすすめします。自動車保険に付帯しているロードサービスであれば、年に1回程度は無料で対応してもらえるケースが多いため、まずは保険会社に連絡してみましょう。
プロのスタッフが現場に駆けつけて適切に対処してくれるため、安全性と確実性を重視するならロードサービスが最適な選択肢です。
パンクとは違う?タイヤのサイドウォールの損傷
タイヤのトレッド部に生じた軽度のトレッドの損傷であれば、多くは修復可能です。しかし、タイヤショルダー部やサイドウォール部にパンクやカットなどの損傷が生じると、軽度でも修理できません。そのため、新しいタイヤに交換する以外方法はありません。
車のタイヤ修理は、知識を持った技術者が行う必要があります。タイヤの空気圧が不足した状態で走行したと思われる場合など、さまざまな理由によって修理業者が修理が不可能と判断することもあります。
タイヤの修理を行うことができない理由は数多くありますが、以下のような現象が見られる場合、タイヤは修理に適しておらず、交換が必要です。
トレッド幅の中央3/4で溝の深さが1.6mm未満である
ビードや構造物に損傷や劣化がある(切り口から侵入した水分による内部腐食を含む)
ゴムの経年劣化
過去に複数回パンクしている
サイドウォール部に低圧走行による引きずりなどの痕跡がある
トレッド部の貫通傷の直径が6mm以上
タイヤがパンクや損傷していないのに、空気圧が失われた場合
タイヤがパンクをしているわけでもなく、損傷もしていないのに空気圧が失われた場合はバルブやホイールからの空気漏れ、あるいはタイヤに定期的なメンテナンスが必要な場合もあります。タイヤの空気圧は通常の場合、時間経過とともに少しずつ減っていきます。定期的に点検し、空気圧を補充しましょう。
タイヤの空気圧は月に1回以上、また長距離ドライブの前には必ず点検しましょう。定期的にチェックすることで、空気圧に急激な低下が生じた際にも気づきやすく、タイヤ専門店に点検を依頼することができます。
空気圧の管理を怠ると、重大な空気圧不足を引き起こすおそれがあり、以下のリスクにつながります。
一般的に、特にタイヤのショルダー部で摩耗が進み、トレッドの寿命が短くなります。
過度なたわみ、オーバーヒートを引き起こします。ゴムの摩耗が進み、タイヤの構造の劣化につながります。
特に雨天時、急ブレーキをかけた時など、ハンドリングと性能に影響を及ぼします。
タイヤの転がり抵抗が増加し、燃費が悪化します。その結果、ガソリンスタンドに立ち寄る頻度が増え、燃料費が増加します。
こうした問題を防ぐため、車種に関わらず、定期的にタイヤの空気圧を点検することが重要です。
タイヤのパンクを事前に対策する方法
パンクを完全に防ぐことは難しいですが、日頃のメンテナンスで発生リスクを大幅に減らせます。
空気圧をこまめにチェックする
タイヤの空気圧は、月に1回程度チェックしましょう。適正な空気圧を保つことで、タイヤの偏摩耗やパンクを早期発見し、燃費の向上にもつながります。
ガソリンスタンドに設置されている空気圧計で簡単にチェックできるため、給油のついでに確認する習慣をつけてください。適正空気圧は、多くは運転席のドア付近に貼られているステッカーで確認できます。
タイヤの摩耗や劣化を確認する
タイヤには摩耗の限界を示す「スリップサイン」が設けられており、溝の深さがスリップサインと同じ高さになったら使用限界に達しています。
また、タイヤの側面にひび割れが見られる場合も、ゴムの劣化が進んでいるサインです。見た目に問題がなくても、製造から5年以上経過したタイヤは劣化している可能性があるため、専門店で点検を受けましょう。
タイヤローテーションを行いタイヤの状態を確認する
タイヤのローテーションとは、前後または左右でタイヤを交換することで、偏摩耗を防ぐ手法です。5,000〜10,000km走行するごとにタイヤローテーションを実施することで、タイヤの摩耗を均等にし、寿命を延ばせます。その際にタイヤ状態も確認しやすいのでそこでパンクやタイヤの損傷を発見できる可能性が有ります。
タイヤローテーションはカー用品店やディーラーに依頼すれば数千円程度で実施できるため、オイル交換のタイミングで一緒に依頼するとよいでしょう。
パンクを防ぐタイヤとは?ミシュランのタイヤのご紹介
ミシュランタイヤの一部に採用されているSelfseal®テクノロジーは、トレッド内側にシーラント材が付いておりパンクによる空気圧低下を防ぎます。直径6mm未満の貫通傷であれば直ちに空気漏れを防ぐことができます。これにより、パンク修理を受けるまでの間、一時的にタイヤの内圧低下を防ぎ走行することができます。ただしサイドウォール部の損傷には効果がありません。
MICHELIN ZPやEMTタイヤはサイドウォールのZPもしくはEMTマークが目印です。空気圧が低下した場合でも一時的に走行ができるよう、サイドウォールが強化されています。
MICHELIN ZPやEMTタイヤは、パンクしても最高時速80kmで最長80kmを運転し続けることが可能です。その間、タイヤを修理または交換できる販売店を探すことができます。2本以上のタイヤがパンクした場合は、運転を続けることはできません。
ランフラットタイヤについてはこちらをご覧ください。
タイヤがパンクした際には落ち着いて対処しよう
突然タイヤがパンクすると慌ててしまい、適切な対応が取れないことがあります。まずはパンクした場所をしっかりと確認し、できる対処法を考えたうえで、最適なものを選ぶようにしましょう。自分では解決できない場合は、ロードサービスを利用してください。
また、パンクの早期発見のために、事前の点検を欠かさないことも大切です。タイヤ専門店ではプロの目線でタイヤの状況をチェックしてくれるので、定期的に足を運ぶようにしてみてください。
