
乗用車・SUV・商用車用タイヤのアドバイス
タイヤの記号とは?
タイヤのサイドウォールに表示されているさまざまな英数字には、多くの情報が含まれています。(タイヤマーキングを理解する)
その一例となるロードインデックスとスピードレンジは、それぞれ数字と文字で示されています。
車の取扱説明書や運転席のドアに貼られているステッカーにもこれらの指数が記載されていることがあります。これらは、自動車メーカーが推奨するタイヤの情報です。

これらのタイヤの記号が意味するものとは?タイヤ交換の際には、これらを必ず守る必要はあるのでしょうか?以下でご説明します。
ロードインデックス(荷重指数/LI)
ロードインデックスとは?
ロードインデックス(荷重指数/LI)とは、タイヤ1本が支えられる最大負荷能力(kg)に対応する指数です。 ロードインデックスに対応する最大負荷能力はタイヤカタログなどに記載されています。
タイヤの最大負荷能力や自動車メーカーが推奨するロードインデックスは、以下の手順でご確認いただけます:
1 - ロードインデックスを確認する
タイヤのサイドウォールには、数字と文字の組み合わせが次のように表示されています:

運転席のドアに貼られたステッカーや車の取扱説明書にも記載されています。
数字と文字はタイヤによって異なります。これらはタイヤのサイズ、ロードインデックス、スピードレンジを示しています。
記号の意味は次のとおりです:
タイヤ総幅 | 扁平率 | タイヤの内径 | ロードインデックス | スピードレンジ |
205mm | タイヤ断面高さの幅に対する比率が55% | 17インチ | 91 | V |
同じサイズのタイヤでも、ロードインデックスとスピードレンジが異なる場合があります。そのため、タイヤを交換する際には、タイヤサイズ、スピードレンジ、ロードインデックスを確認することが重要です。
この例のロードインデックスは、91です。
2 - ロードインデックス表
確認したロードインデックスを基に、1本あたりのタイヤで支えられる最大重量を以下の表でご確認ください。
ロードインデックス(荷重指数) | タイヤ1本が支えられる最大負荷能力(kg) | ロードインデックス(荷重指数) | タイヤ1本が支えられる最大負荷能力(kg) | ロードインデックス(荷重指数) | タイヤ1本が支えられる最大負荷能力(kg) |
70 | 335 | 87 | 545 | 104 | 900 |
71 | 345 | 88 | 560 | 105 | 925 |
72 | 355 | 89 | 580 | 106 | 950 |
73 | 365 | 90 | 600 | 107 | 975 |
74 | 375 | 91 | 615 | 108 | 1000 |
75 | 387 | 92 | 630 | 109 | 1030 |
76 | 400 | 93 | 650 | 110 | 1060 |
77 | 412 | 94 | 670 | 111 | 1090 |
78 | 425 | 95 | 690 | 112 | 1120 |
79 | 437 | 96 | 710 | 113 | 1150 |
80 | 450 | 97 | 730 | 114 | 1180 |
81 | 462 | 98 | 750 | 115 | 1215 |
82 | 475 | 99 | 775 | 116 | 1250 |
83 | 487 | 100 | 800 | 117 | 1285 |
84 | 500 | 101 | 825 | 118 | 1320 |
85 | 515 | 102 | 850 | 119 | 1360 |
86 | 530 | 103 | 875 | 120 | 1400 |
この例では、ロードインデックスが91で、最大負荷能力615kgに相当します。
タイヤ表記のXLの意味は何ですか?
タイヤにはXLのマークが付いているものもあります。これは「Extra Load」(エクストラロード)の略です。
これは同じサイズの標準タイヤよりも重い荷重に耐えられるよう強化されたタイヤであることを意味します。
同じタイヤサイズ、205/55R16 94V XLを例にとりましょう。この場合、前述の例と同じサイズのタイヤのロードインデックス(荷重指数)が91(615kg)に対し、94(650kg)になります。
ロードインデックスの高いタイヤに変更できますか?
上記のように、タイヤのロードインデックスはタイヤ1本が支えられる最大負荷能力(kg)に対応しています。しかし、「余力のあるものは余力のないものにも対応できる」ので、同サイズのメーカー指定よりも高いロードインデックスのタイヤを装着することは可能です。
「大は小を兼ねる」ため、車輌メーカーの仕様よりもロードインデックスの高いタイヤをお使いいただくことももちろん可能です。ただし、タイヤの負荷能力とは別に、車両には最大許容軸荷重が定められているため、タイヤの負荷能力が増えても必ずしも多くの荷物を積載できるわけではありません。
サイズの変更が可能かどうかについては、タイヤサイズの変更についての記事をお読みください。
スピードレンジ(速度記号)
タイヤのスピードレンジとは?
タイヤのスピードレンジ(速度記号)は、タイヤが規定の最大負荷を運ぶことができる最高速度を示しています。
スピードレンジは、タイヤのサイドウォール(または運転席のドアに貼られたステッカーや取扱説明書)に、ロードインデックスの隣に文字で表示されています。

この例のスピードレンジは、Vです。
タイヤの速度記号一覧
スピードレンジに対応する速度は、タイヤの速度記号一覧をご確認ください:
スピードレンジ(速度記号) | 最高速度(km/h) |
L | 120 km/h |
M | 130 km/h |
N | 140 km/h |
Q | 160 km/h |
R | 170 km/h |
S | 180 km/h |
T | 190 km/h |
U | 200 km/h |
H | 210 km/h |
V | 240 km/h |
W | 270 km/h |
Y | 300 km/h |
ZR (Y) | > 300 km/h |
ZR | > 240 km/h |
タイヤのスピードレンジがVであれば、タイヤが維持できる最高速度は240km/hです。
スピードレンジ(速度記号)の高いタイヤに変更できますか?
純正装着タイヤに表示されているスピードレンジよりも高いレンジを持つタイヤに交換することは可能です。後述するウィンタータイヤやオールシーズンタイヤなどの冬用性能を備えたタイヤを装着する場合を除き、純正指定と同等以上のスピードレンジを持つタイヤを装着することをお勧めします。
W、Y、(Y)のスピードレンジは、高速域に対応した車両(> 270km/h)に特化したものです。ご不明な点がある場合は、販売店にご相談ください。
簡素化されたスポーツタイヤのラインナップ
先ほど述べたように、「余力のあるものは余力のないものにも対応できる」という考えのもと、ミシュラン Pilot Sport4、ミシュラン Pilot Sport4S、ミシュラン Pilot Sport 5などのスポーツタイヤのサイズラインナップを簡素化し、消費者の皆様が選びやすいようにしました。
これらのラインナップのほとんどのサイズは、あらゆる要求に応えるため、オリジナルよりも高いロードインデックスを持っています。
具体例を挙げましょう。
オリジナルのタイヤサイズが225/45 R17 91 Vの場合、225/45 R17 94 Yのサイズを選ぶことができます。
ロードインデックス94は、オリジナルのタイヤ(最大615 kg)よりも高い荷重(最大670 kg)に耐えられることを意味します。同じサイズでロードインデックスの高いタイヤは、完全に互換性があります。
速度記号についても、高ければ互換性があります。
冬タイヤでスピードレンジが低いものを選ぶ
冬タイヤを使用する場合、夏タイヤや出荷時に装着されているタイヤよりもスピードレンジが低くなる場合があります。
その理由とは?冬タイヤは、厳しい気候条件(雪道、氷上など)での走行を想定して設計されているため、スピードレンジが異なります。
もちろんタイヤの許容速度内たとしてもドライバーは法定速度を守りなければなりません。

タイヤサイズの変更
サイズについてはどうでしょうか?変更可能でしょうか?
この質問の答えは、タイヤサイズの変更に関する記事をご覧ください。
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