乗用車・SUV・商用車用タイヤのアドバイス
タイヤの数字の意味は?
タイヤのサイドウォールには、さまざまな英数字と記号が表示されています。これらのマーキングは何を意味しているのでしょうか?
これらのタイヤマークには、タイヤの用途や交換についての重要な情報が含まれています。
タイヤサイズの読み方
タイヤのサイズは数字と文字で示されています(ここでは黄色で示しています)。
これらの文字に、タイヤの推奨用途を表す文字が付く場合もあります。
例:
- P: 乗用車
- LT: ライトトラック・ 商用バン
- C: ライトトラック・ 商用バン
- XL、HL、Reinforced: サイズに対し、通常よりも高い負荷能力を備えたタイヤ。交換時は同等のタイヤを選ぶ必要があります(例: HLタイヤは、他のHLタイヤに交換)。
- T: テンポラリー(スペアタイヤ)
タイヤの総幅と偏平率の読み方
例: 205 / 55
これらはタイヤ交換時、正しいタイヤを見つけるための重要なタイヤ表記です。
最初の数字はタイヤの断面幅です。ミリメートル表記で、タイヤ幅を示しています。例のように「205」と記載されていれば、断面幅が205mmであることを意味します。
2つめの数字は、サイドウォールの高さとタイヤ幅の比をパーセンテージで示しています。例えば、「55」であれば、サイドウォールの高さ(トレッドの頂点からリムまで)が、タイヤ幅の55%であることを示しています。
タイヤの構造タイプとリム径の読み方
例: R 17
これらのタイヤのマークは通常、アルファベットと数字で構成されています。
「R」はタイヤの内部がラジアル構造であることを示しています。
ミシュランが開発したラジアル技術は、ゴム、金属、繊維の補強材を組み合わせ、トレッドは非常に強靭な構造でありながら、柔軟性のあるサイドウォールを実現しています。トレッドの長寿命と転がり抵抗性能に優れています。
アルファベットの後に数字が続きます(例: 17)。
これはインチ表記で、タイヤ内径(=ホイールの直径)を示しています。
タイヤの最大負荷能力と最高速度の読み方
例: 91 V
タイヤのサイドウォールには、数字と文字の組み合わせが表示されています。
これはタイヤのロードインデックス(例: 91)で、タイヤ1本が支えられる最大負荷能力(kg)に対応しています。
タイヤのスピードレンジ(例: V)は、そのタイヤが最大負荷を運ぶことができる最高速度を記号で示しています。
速度記号の対応表は、ロードインデックスとスピードレンジの関連記事をご覧ください。これらの指標は、タイヤサイズと同様、特に新しいタイヤ選びを検討する上で重要な要素となります。
タイヤのブランド、パターンの見分け方
これはとても簡単です。サイドウォールには必ずタイヤメーカーのブランド名とパターン名が表示されています。
画像の例では、「MICHELIN」の文字とミシュランマン、タイヤパターンを示す「Pilot Sport 4 S」がご覧いただけます。
タイヤタイプの見分け方
サイドウォールに表示されている「Tubeless」の文字は、インナーチューブを必要としないタイヤであることを示しています。現在乗用車ではほとんどがチューブレスタイヤです。ただし、ホイールによってはチューブが必要な場合もあります。その場合はチューブとタイヤの互換性を確認することが重要です。
一方、「Tube type」と表示のあるタイヤは、チューブの装着が必要です。
チューブレスタイヤのメリットとは?チューブレス構造はにチューブを損傷により急激な内圧低下おそれがないため、トラブルが少ないというメリットがあります。
タイヤの空気圧の読み方
サイドウォールには、タイヤの最大負荷能力と最高空気圧を示すマーク(「MAXLOAD」と「MAX PRESS」)が表示されています。ただし、これは必ずしもお使いの車種に対応する負荷と空気圧ではありません。
タイヤが正しく機能するためには、お使いの車の自動車メーカーが推奨する空気圧を参照してください。通常は、取扱説明書、運転席ドアや給油口のふたなどに貼られたステッカーに記載されています。
空気圧チェック方法と時期は?の記事も是非ご覧ください。
タイヤの製造年週の読み方
タイヤの製造年週は、他のタイヤマークと共にDOTのフィールドに表示されます。
最初のコードは米国市場で必要となるものです。製造年週は、最後に4桁で表示されています。前の2桁は週を、後ろの2桁は製造年を表します。この例の製造年週は「4714」で、2014 年の47週目に製造されたタイヤであることが分かります。
タイヤの寿命を目視で知る唯一の指標は摩耗です。これは、タイヤのスリップサインで確認できます。
タイヤの摩耗が使用限度に達しているかは、何から判断できますか?
タイヤにはスリップサインが付いています。
スリップサインとは高さ1.6mmの小さな隆起した部分のことで、タイヤの主溝底に配置されています。
ミシュランタイヤでは、サイドウォールに小さなミシュランマンを配置し、スリップサインを見つけやすくしています。ミシュランマンを探せば、タイヤの幅に沿って配置されたスリップサインを見つけることができます。
タイヤ溝の深さとスリップサインが同じ高さになるとそれはタイヤの法定使用限度です。
タイヤマークの意味: 雪山とM+S
1 - 雪山
3つの山と雪の結晶を組み合わせたロゴが入ったタイヤがあります。これは3PMSF(スリーピーク・マウンテン・スノーフレーク)ラベルと呼ばれる、冬タイヤとスノータイヤの最新の規格です。このマークが付いたタイヤは、客観的に定められた雪上試験を経て、最低限の冬の性能が保証されています。例えば突然の降雪などで、冬用タイヤ規制下での走行に対応できます。
2 - M+S表示
サイドウォールに「M+S」と表示されたオールシーズンタイヤや冬用タイヤがあります。「M」はMud(泥)、「S」はSnow(雪)を表し、日本ではSTUDLESS" や "SNOW”が併記されスタッドレスタイヤの性能を有しているとしています。 ただし、M+Sマークの単体表記のタイヤは、公的性能試験がなく冬用タイヤの対象外となっています。
「3PMSF」のマークが付いたタイヤだけが、雪道のために設計され、客観的なテストであらゆる要件を満たしており、真の冬の性能を保証します。
認証された冬タイヤ(M+S、および3PMSFマーク)では、速度能力が夏タイヤに比べて劣る場合があります。 そのため、これら冬タイヤを装着した場合は、必要に応じて車速を制限してください。ただしこれは法定速度を超える走行を推奨するものではありません。法定速度は遵守してください。
OEマーク(技術承認記号)
独自の性能要件に合わせて調整されたタイヤを装着する自動車メーカーもあります。
このタイヤのマークは「Original Equipment(純正装着)」を意味します。OEマークの付いたタイヤは、タイヤメーカーと自動車メーカーが共同で設計し、自動車メーカーが純正装着を承認したタイヤです。
OEマークは、自動車メーカーだけでなく、多くは特定の車種を示しています。 これらのタイヤは、ハンドリング、快適性、ノイズ、場合によってはトランスミッションや車両のソフトウェアシステムといった要件が車種に合わせて調整されています。また、転がり抵抗係数も最適化されています。
OEマーク付きのタイヤが純正装着されていた車種であれば、交換時にも正しいOEマーク付きのタイヤを選ぶことをおすすめします。
画像の例は「AO」のマークが表示されています。以下のリストから、アウディによる車種であることが分かります。
カーブランドによるOEマークリスト:
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