タイヤに記載されている数字の意味は?
タイヤのサイドウォールには、さまざまな英数字と記号が表示されています。これらのマーキングは何を意味しているのでしょうか?
これらのタイヤマークには、タイヤの用途や交換時に必要な重要な情報が含まれています。
タイヤのサイズを確認する方法
タイヤのサイズは、タイヤ本体の側面(サイドウォール)に記載されている数字によって確認が可能です。「205/55 R17 91V」や「245/45 R18 100Y」などの数字を確認してみましょう。
もし「純正のタイヤサイズが知りたい」という場合は、運転席のドアの内側にあるシールや、取扱説明書を確認することで、サイズがわかるようになっています。
タイヤサイズの読み方
例:
P: 乗用車
LT: 小型トラック・商用バン
C: 小型トラック・商用バン
XL、HL、Reinforced: サイズに対し、通常よりも高い負荷能力を備えたタイヤ。交換時は同等のタイヤを選ぶ必要があります(例: HLタイヤは、他のHLタイヤに交換)。
T: テンポラリー(スペアタイヤ)
上記で説明したように、タイヤのサイズは数字と文字で示されています(ここでは黄色で示しています)。タイヤによって、記載されている数字やアルファベットは変わりますが、並び方は同じです。
加えて、これらの文字に、タイヤの推奨用途を表す文字が付く場合もあります。
タイヤの総幅と偏平率の読み方
例: 205 / 55
これらはタイヤ交換時、正しいタイヤを見つけるための重要な表記です。
最初の数字はタイヤの断面幅です。断面幅とは、タイヤ全体の幅から、側面の模様や文字などを除いた長さのことで、ミリメートル表記で示されています。例のように「205」と記載されていれば、断面幅が205mmであることを意味します。
2つめの数字はタイヤの偏平率で、サイドウォールの高さとタイヤ幅の比をパーセンテージで示しています。計算式は次の通りです。
偏平率(%) = サイドウォールの高さ ÷ 断面幅 × 100
例えば、「55」であれば、サイドウォールの高さ(トレッドの頂点からリムまで)が、タイヤ幅の55%であることを示しています。
タイヤの構造タイプとリム径の読み方
例: R 17
これらのタイヤのマークは通常、アルファベットと数字で構成されており、この「R」はタイヤの内部がラジアル構造であることを示しています。
ミシュランが開発したラジアル技術は、ゴム、金属、繊維の補強材を組み合わせ、トレッドは非常に強靭な構造でありながら、柔軟性のあるサイドウォールを実現しています。トレッドの長寿命と転がり抵抗性能に優れている点が特徴です。
アルファベットの後に数字が続きますが、これはインチ表記で、タイヤ内径(=ホイールの直径)を示しています。
タイヤの最大負荷能力と最高速度の読み方
例: 91 V
タイヤのサイドウォールには、数字と文字の組み合わせが表示されています。
これはタイヤのロードインデックス(例: 91)で、タイヤ1本が支えられる最大負荷能力(kg)に対応しています。例えば91の場合、最大負荷能力は615kg(1本あたり)です。
タイヤのスピードレンジ(例: V)は、そのタイヤが最大負荷を運ぶことができる最高速度を記号で示しています。例えばVの場合は、最高速度が240km/hと定められています。(但し210km/hを超える速度では最大負荷は制限されます)
速度記号の対応表は、ロードインデックスとスピードレンジの関連記事をご覧ください。これらの指標は、タイヤサイズと同様に重要な指標で特に新しいタイヤ選びを検討する上で重要な要素となります。
タイヤのブランド、パターンの見分け方
サイドウォールには必ずタイヤメーカーのブランド名とパターン名が表示されているため、簡単に見分けられます。
画像の例では、「MICHELIN」の文字とミシュランマン、タイヤパターンを示す「Pilot Sport 4 S」がご覧いただけます。
タイヤタイプの見分け方
サイドウォールに表示されている「Tubeless」の文字は、インナーチューブを必要としないタイヤであることを示しています。現在乗用車ではほとんどがチューブレスタイヤです。ただし、ホイールによってはチューブが必要な場合もあります。その場合はチューブとタイヤの互換性を確認することが重要です。
一方、「Tube type」と表示のあるタイヤは、チューブの装着が必要です。
チューブレスタイヤのメリットとして、チューブの損傷による急激な内圧低下の恐れが少ないため、トラブルが少ない点が挙げられます。
タイヤの空気圧の読み方
サイドウォールには、タイヤの最大負荷能力と最高空気圧を示すマーク(「MAXLOAD」と「MAX PRESS」)が表示されています。ただし、これは必ずしもお使いの車種に対応する負荷と空気圧ではありません。
タイヤが正しく機能するためには、お使いの車の自動車メーカーが推奨する空気圧を参照してください。通常は、取扱説明書、運転席ドアや給油口のふたなどに貼られたステッカーに記載されています。
詳しくは、空気圧チェック方法と時期は?の記事もぜひご覧ください。
タイヤの製造年週の読み方
タイヤの製造年週は、他のタイヤマークと共にDOTのフィールドに表示されます。
※DOT:Department of Transportation(米国の運輸省)という意味で、運輸省の安全基準を満たしているタイヤに表示されている。
最初のコードは米国市場で必要となるものです。製造年週は、最後に4桁で表示されています。前の2桁は週を、後ろの2桁は製造年を表します。この例の製造年週は「4714」で、2014 年の47週目に製造されたタイヤであることが分かります。
なお、タイヤの寿命と製造年週は、イコールではありません。タイヤの寿命を目視で知る唯一の指標は「摩耗」です。これは、タイヤのスリップサインで確認できます。
タイヤの摩耗が使用限度に達しているかの判断基準
タイヤマークにあるマークの意味 3PMSFとM+S
3つの山と雪の結晶を組み合わせたロゴが入ったタイヤがあります。これは3PMSF(スリーピーク・マウンテン・スノーフレーク)ラベルと呼ばれる、冬タイヤとスノータイヤの最新の規格です。このマークが付いたタイヤは、客観的に定められた雪上試験を経て、ある一定以上の雪の性能が保証されています。例えば突然の降雪時にも、冬用タイヤ規制下での走行に対応できます。
2.M+S表示
サイドウォールに「M+S」と表示されたオールシーズンタイヤや冬用タイヤがあります。「M」はMud(泥)、「S」はSnow(雪)を表しますが、M+Sマークの単体表記のタイヤは、公的性能試験がなく冬用タイヤの対象外となっています。
「3PMSF」のマークが付いたタイヤだけが、雪道のために設計されたものです。冬のテストであらゆる要件を満たしており、真の冬の性能を保証します。
また、日本での冬用タイヤとしてはSTUDLESSと表記されたスタッドレスタイヤもあり、これは高い氷雪性能を持った冬用タイヤです。
冬用タイヤでは、速度能力が夏タイヤに比べて劣る場合があります。 そのため、これら冬用タイヤを装着した場合は、必要に応じて速度を制限するようにしましょう。ただしこれは法定速度を超える走行を推奨するものではありませんので、法定速度は遵守してください。
OEマーク(技術承認記号)
自動車メーカーによっては、独自の性能要件に合わせてチューニングされたタイヤを装着するメーカーもあります。
このようなタイヤに付けられるカーメーカー特有のマーキングはOEマーク(Original Equipment:純正装着)と呼ばれます。OEマークの付いたタイヤは、タイヤメーカーと自動車メーカーが共同で設計し、自動車メーカーが純正装着を承認したタイヤです。
OEマークは、自動車メーカーだけでなく、多くは特定の車種を示しています。 これらのタイヤは、ハンドリング、快適性、静粛性、場合によっては車両のトランスミッションやソフトウェアシステムといった要件に合わせてチューニングされています。また、転がり抵抗係数も最適化されています。
OEマーク付きのタイヤが純正装着されていた車種であれば、交換時にも正しいOEマーク付きのタイヤを選ぶことがおすすめです。
画像の例は「AO」のマークが表示されています。以下のリストから、アウディによる車種であることが分かります。
カーブランドによるOEマークリスト


タイヤに記載された表記やマーキングは、サイズや性能、用途を正しく理解するための重要な情報です。
タイヤ交換時に誤ったサイズや仕様を選ばないためにも、サイドウォールの表示内容を正しく読み取り、車両に適合するタイヤを選ぶことが推奨されます。
ご不明な点がある場合は、取扱説明書や車体の表示、あるいは専門店に相談することで、より安全なタイヤ選びにつながります。