
乗用車・SUV・商用車用タイヤのアドバイス
お使いのタイヤに推奨される適正空気圧を維持することは、タイヤの性能を保つだけではなく、あなた自身や他のドライバーの安全にとっても重要です。
タイヤ空気圧が適正でない場合、タイヤのグリップ力が低下し、制動距離が長くなります。タイヤの損傷や、寿命の短縮、燃費の悪化等につながります。これらのリスクを回避する方法と、お使いの車に合った空気圧とは何かを見ていきましょう。
タイヤに合った空気圧とは?
タイヤの空気圧のチェックは、簡単です。重要なのは自動車メーカーが推奨する空気圧に従い、圧力の過多や不足を防ぐことです。
- 空気圧過多はトレッドの中央部でタイヤ摩耗が早まります。
- 空気圧不足はショルダー部でタイヤ摩耗が早まり、グリップ力が低下します。
自動車メーカーが推奨するタイヤの空気圧
タイヤの適正空気圧は、車種とタイヤの組み合わせごとに、自動車メーカーによって定められています。自動車メーカーでは、安全性という明確な基準に則って、全ての性能をテストしています。自動車メーカーがその車種に推奨する空気圧を守らなければならないのはそのためです。適正空気圧は通常、以下に表示されています。
- 運転席側のドアのステッカー
- 燃料キャップ
- 車の取扱説明書
タイヤの適正空気圧は、前輪と後輪で異なる場合もあります。また、2種類の空気圧が表示されていることがあります。
- 通常空気圧: 標準的な空気圧
- 荷重空気圧: 例えば休暇に出かける際など、車への荷重が特に増える時に使用します。
空気圧はお住まいの国で使用される単位で表示されています: kPa、BAR、PSIなど(1bar = 14.50psi)。

空気圧が適正でないことによるリスク
自動車メーカーの推奨事項を守ることは、ドライバーの安全にとって不可欠です。タイヤの空気圧を点検する際は、推奨される値に従いましょう。空気圧が適正に保たれない場合、特に次の性能が低下するおそれがあります。
耐久性
空気圧の不足したタイヤで走行を続けると、タイヤの構造全体の変形量が増え、発熱することでダメージを受け、タイヤのバーストにつながる可能性があります。
ハイドロプレーニング
自動車メーカーが推奨するタイヤの空気圧に満たない場合、ハイドロプレーニング現象のリスクが急激に高まります。
制動距離
自動車メーカーが推奨する空気圧と100kPaの差で、濡れた路面の制動距離が11m伸びるとされています。
燃費
タイヤの空気圧が不足することで転がり抵抗が増え、燃料消費の増加につながります。