乗用車・SUV・商用車用タイヤのアドバイス
スノータイヤ、ウィンタータイヤ、スタッドレスタイヤ、コンタクトタイヤ、マッドタイヤ・・・呼び名の違いは、そのタイヤが克服すべき課題を示しています。
ウィンタータイヤの特徴とは?
ウィンタータイヤは、路面に雪が積もっていてもいなくても、低温化の路面で安全に走行できるように特別に設計されたタイヤです。
ウィンタータイヤには、サイドウォールに「M+S」または/および「3PMSF(スリーピーク・マウンテン・スノーフレーク)」という特別なマークが施され、一目で識別が可能です。
ミシュラン製ウィンタータイヤの特徴
1.トレッド
ウィンタータイヤには無数の深い溝が刻まれており、一目でそれと分かります。一般に、これらの溝は“サイプ”と呼ばれています。
トレッド部に刻まれたサイプ(溝)は“爪”のような役割を果たし、ドライやウェット、積雪などの路面で適切なパフォーマンスを保証します。
ウィンタータイヤは低温下の路面で夏タイヤに比べて優れたグリップ力を発揮しますが、その理由は以下の通りです:
- サイプ(溝)の数が10倍
- トレッド部全体に施された立体的なサイプが自動ロックのような役割を果たし、ドライ路面を走行する際のハンドリングを改善する
- タイヤのトレッドが10%深く、滑りやすい路面でも柔軟に対応
2.特殊な素材
ウィンタータイヤと夏タイヤとでは、素材であるゴムの化学成分も異なります。低温でも柔らかさを維持するように合成されているため、路面が滑りやすい状態(ウェット、積雪)でもグリップ力が増します。
- 低温下では、夏タイヤのトレッド部のゴムは降下し、グリップ力が低下します。
- ウィンタータイヤは独自の化学成分により、柔軟性や効果的な路面のグリップ力を維持することができます。
なぜウィンタータイヤに交換しなければならないのですか?
夏タイヤは気温が下がると効果が著しく低下します。気温が下がり、ゴムが硬化し始めると、グリップ力も低下します、そのため、ミシュランでは、気温が7℃を下回り始めたら、タイヤ交換を推奨しています。
冬の運転に適するように設計されたウィンタータイヤは、寒さに順応できる素材で作られています。路面がドライでもウェットでも、積雪でも、ウィンタータイヤのゴムは柔軟性を維持し、さらに深い溝を設けることで、優れたグリップ力を保証します。これにより、車両の走行性や操作性が最適化され、制動距離も短くなります。