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WEC 2026 ROUND 3 LE MANS

■予選:6月10〜11日/決勝:6月13〜14日

■開催地:ル・マン24時間サーキット(フランス)

■レース時間:24時間

トヨタが4年ぶりのル・マン総合優勝を獲得
ミシュランのサステナブルタイヤが高度な戦いを支える

耐久レースとして世界一の伝統と格式を持つル・マン24時間の第94回大会が世界耐久選手権(WEC)の2026年シーズン第3戦として開催され、キャデラック、BMW、トヨタという3つの自動車メーカーが送り出したハイパーカーが熾烈な優勝争いを延々と繰り広げました。この激闘を制したのはマイク・コンウェイ/小林可夢偉/ニック・デ・フリース組のNo.7 トヨタ TR010ハイブリッドで、トヨタは4年ぶりのル・マン24時間制覇を果たしました。

WECのトップカテゴリーであるハイパーカークラスで唯一のタイヤサプライヤーであるミシュランは、材料の半分が再生可能素材ないしリサイクル素材からなる新しいMICHELIN Pilot Sportエンデュランスタイヤを今シーズンの開幕戦から供給しています。そして、シリーズのハイライトとなる今大会では、イベント期間中は3交代制の24時間体制で作業にあたった44名のタイヤフィッターをはじめとする約100名のスタッフによりタイヤ供給活動を行いました。サステナビリティを引き上げつつパフォーマンスも上げるという困難な目標を高いレベルで達成した新型MICHELIN Pilot Sportエンデュランスタイヤは、ル・マン24時間サーキットにおけるハイパーカーのコースレコードの更新に貢献するとともに、600kmをゆうに超える距離となる4スティント連続での使用をソフトコンパウンドでもクリアする耐久性を発揮。18台が出場したハイパーカークラスにおける各車の戦いを柔軟に支えました。

FINAL RESULT / Hypercar class - TOP 6

POS.

NO.

TEAM

DRIVERS

CAR

TIRE

TIME / GAP

1

7

Toyota Racing

M.コンウェイ/小林可夢偉/N.デ・フリース

トヨタ TR010ハイブリッド

MICHELIN

381 Laps

2

20

BMW M Team WRT

R.フラインス/R.ラスト/S.ヴァン・デル・リンデ

BMW M ハイブリッドV8

MICHELIN

+ 0'10.913

3

8

Toyota Racing

S.ブエミ/B.ハートレー/平川 亮

トヨタ TR010ハイブリッド

MICHELIN

+ 0'20.417

4

12

Cadillac Hertz Team Jota

L.デレトラズ/W.スティーブンス/N.ナト

キャデラック Vシリーズ.R

MICHELIN

+ 0'32.381

5

51

Ferrari AF Corse

A.ピエール・グイディ/J.カラード/A.ジョビナッツィ

フェラーリ 499P

MICHELIN

+ 2'22.423

6

35

Alpine Endurance Team

A.F・ダ・コスタ/C.ミレシ/F.ハプスブルク

アルピーヌ A424

MICHELIN

+ 2'30.205

RACECARD

FIA WORLD ENDURANCE CHAMPIONSHIP

ル・マン24時間 ハイパーカークラス優勝 No.7 トヨタ TR010ハイブリッド

2台出場したトヨタ TR010ハイブリッドですが、予選ではそろって下位に留まりました。しかし決勝では、巧みな戦略によって序盤のうちに上位進出を果たし、レース中盤以降も首位争いに加わり続けました。すると、残り6時間を切ったところで入ったセーフティカーにより各車両の間隔がリセットされることに。ここで表彰台圏内に返り咲いた7号車は、レース終盤は他のどの車両よりも速いペースで周回を重ねて首位に浮上。追いすがるNo.15 BMW M ハイブリッドV8を振り切って真っ先にチェッカーフラッグを受け、トヨタとしては4年ぶりとなるル・マン制覇を達成しました。なお、ミシュランタイヤ装着車によるル・マン総合優勝は通算35回目となりました。

18台のハイパーカーのためにミシュランは約3600本のタイヤをこの週末のル・マンに持ち込み、850平方メートルの特設倉庫で管理。各車両が24時間の決勝レース中に使えるタイヤの上限本数は56本=14セットで、1セットで3スティントの走行をこなす能力が基本条件としてタイヤに求められます。

ミシュランが今シーズン導入したMICHELIN Pilot Sportエンデュランスタイヤは、使用済みタイヤから回収した再生カーボンブラック、オレンジやレモンの皮から抽出した天然樹脂、米殻から製造したバイオ由来シリカなどの再生可能素材/リサイクル素材を全体の50%に使用しています。

新しいMICHELIN Pilot Sportエンデュランスタイヤは、サステナブル材料の使用比率を各段に上げながら、高いグリップ力を発揮できるタイヤ温度に達する早さの向上や、各コンパウンドの作動温度レンジの拡大といった、レーシングタイヤにおける重要な性能アップを実現しています。

予選では、No.15 BMW M ハイブリッドV8がポールポジションを獲得。同車のタイムアタックを担当したドリス・ファントールが記録した最速タイムは従来記録を0.178秒更新する3分22秒564で、ル・マン24時間サーキットにおけるハイパーカーの新コースレコードが樹立されました。

8つの自動車メーカーから18台のハイパーカーが出場した94回目のル・マン24時間は6月13日の午後4時に開始。スタート直後における首位争いはBMW勢とキャデラック勢により演じられましたが、他チームとは異なるレース戦略を採ったトヨタの2台がやがて加わり、熱戦を繰り広げました。

予選では14位に沈んだNo.7 トヨタ TR010ハイブリッドでしたが、決勝における競争力は非常に高く、トヨタチームが採った戦略も巧み。結果、ハイパーカークラスに8社以上の自動車メーカーの車両が参加するようになった2023年以降では初めてのル・マン優勝をつかみ取りました。

ロビン・フラインス/レネ・ラスト/シェルドン・ヴァン・デル・リンデ組のNo.20 BMW M ハイブリッドV8は、10.913秒というわずかな差で勝利には手を届かせられませんでしたが、2位でフィニッシュしたことにより、BMWとしては1999年大会以来となるル・マンでの表彰台を獲得しました。

TR010ハイブリッドの8号車が3位に入り、トヨタは1-3フィニッシュを達成しました。同車をドライブした平川 亮は今大会における最速ラップをマーク。その走りを、ソフトコンパウンドでも4スティント連続走行を可能とした新型MICHELIN Pilot Sportエンデュランスタイヤが支えました。

各チームは、3スティント、さらには4スティントの連続走行を実施。各車に14セットのタイヤが用意されていた中、ほとんどの車両は12セット以下でレースを走り切り、2025年大会と比較して約150本のタイヤが節約されるという成果を新型MICHELIN Pilot Sportエンデュランスタイヤは生み出しました。