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異なるタイヤを組み合わせることはできますか?

乗用車・SUV・商用車用タイヤのアドバイス

フロントとリアで異なるタイヤを装着することはできますか?異なるタイヤブランドを組み合わせることはできますか?同じ車軸上で異なるトレッド深さのタイヤを装着することはできますか?わかりにくいかもしれませんが、MICHELINは何ができて何ができないのかを理解するお手伝いをします。

1 - フロントとリアに異なるタイヤを装着する

フロントタイヤとリアタイヤで摩耗度合いが異なっても構いませんか?

車のタイヤは、フロントとリアで摩耗の仕方が異なります。例えば、FF車のフロントタイヤはリアタイヤよりも摩耗しやすい傾向があります。そのため、使用中のフロントタイヤとリアタイヤのトレッド深さに差があるのは普通のことです。摩耗限度に達していない限り、前後で摩耗度合いの異なるタイヤが装着されていることは良くあることです。

フロントタイヤとリアタイヤで摩耗度合いが異なっても構わない

新しいタイヤを2本交換する場合、フロントとリアのどちらに装着すべきですか?

リアアクスルに新品タイヤを装着することで、後輪のウェット性能が向上し、ウェット路面でのオーバーステアの抑制や車両の安定性の確保に役立ちます。
フロントアクスルにトレッド深さの深いタイヤを装着すると、直進時のウェットブレーキ性能と制動距離が向上しますが、MICHELINでは一般的により安全性に影響するリアアクスルに新品タイヤを装着することをお勧めしています。

フロントとリアで異なるブランドのタイヤを装着しても構いませんか?

例えば、フロントにミシュランタイヤ、リアに他のブランドを装着することは法的に禁止はされてませんがミシュランでは安全性や操縦安定性を確保するために同じブランド、製品を4輪に装着することをお勧めしております。

フロントとリアでブランドの異なるタイヤを装着することは勧めない

フロントとリアでトレッドパターンの異なるタイヤを装着しても構いませんか?

ミシュランでは同じブランド、製品を4輪に装着することをお勧めしております。

フロントとリアでトレッドパターンの異なるタイヤを装着することは勧めない

フロントとリアでスタッドレスタイヤとサマータイヤを組み合わせることはできますか?

特にスタドレスタイヤとサマータイヤの様に性能の大きく異なるタイヤを組み合わせて装着することは全くお勧めできません。夏、冬それぞれの路面で前後で大きな性能差のあるタイヤを組み合わせることは安全上避けてください。

フロントとリアでスタッドレスタイヤとサマータイヤを組み合わせることは安全上避ける

2 - 同じ車軸上に異なるタイヤを装着する

同じ車軸上にブランド、トレッドパターン、深さ、シーズンの異なるタイヤを装着しても構いませんか?

同じ車軸上のタイヤは、同じモデルであることが求められます。ただし、一時的な使用であれば許容されます。例えば、パンクしてスペアタイヤで走行している場合などです。その場合は、できるだけ早くタイヤディーラーでタイヤを交換してもらう必要があります。

It is generally prohibited to put tyres of different brands on the same axle
It is generally prohibited to put tyres with different treads on the same axle
It is generally prohibited to have tyres with different depths on the same axle
It is generally prohibited to put tyres for different seasons on the same axle

なぜお勧めできないのでしょうか?

主に寸法の問題です。タイヤメーカーによって、同じサイズ表記でもタイヤモデルごとにタイヤ外径が異なります。そのため、同じ車軸上に異なるタイヤを装着すると、円周が変わる可能性があり、ESP(エレクトロニック・スタビリティ・プログラム)の誤作動や、間接方式のTPMS(空気圧モニタリングシステム)の作動に支障をきたす恐れがあります。左右で円周が同じでない場合、回転速度に差が生じ、センサーがタイヤの空気圧不足と誤認して警告を発します。また、車が左右どちらかに流れたり、左右のハンドリングが異なったりすることもあります。

左右でトレッド深さが異なる場合、パンクしたからといって両方のタイヤを交換する必要がありますか?

パンクしたタイヤは、修理可能であれば整備士が修理し、そうでなければ新品と交換します。2つのトレッド深さの差があまりない場合は、パンクしたタイヤのみを交換します。そうでない場合は、両方のタイヤを交換することをお勧めします。

Your mechanic will judge if it is necessary to replace both tyres of the same axle instead of one after a puncture

四輪駆動車(4WD)でのタイヤの組み合わせ

ディファレンシャルギアのタイヤへの影響

車両が曲がるとき、カーブの内側のホイールは外側のホイールよりも遅く回転しなければなりません。これは、左右のタイヤの軌跡が同じではないためです。そのため、ディファレンシャルギアはカーブを曲がるとき、左右のタイヤが同じ速度で回転するのを防ぎ、左右の回転速度差を調整します。

カーブを曲がるとき、タイヤは左右のみならず前後でも回転速度差が生じるため、4WD車の場合この前後回転差を補正しフロントとリアに送られる駆動力の配分をコントロールするディファレンシャルギアを搭載しています。

車両に設定されているタイヤとは異なる外径のタイヤを4WD車に装着すると、ディファレンシャルギアの作動に支障をきたす可能性が有ります。そのため、このタイプの車両にはメーカーのタイヤ推奨に従うことが重要です。

4WD車両のフロントとリアで摩耗の異なるタイヤを装着する場合は、事前に車両メーカーの推奨事項を確認することをお勧めします。

不明な点がある場合は、専門家に相談してください。

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