新世代タイヤを実現するイノベーション
ミシュランは、エコデザイン憲章に基づき、タイヤのライフサイクルの段階ごとに環境への影響を評価し(2)、全体的な負荷を低減すると同時に、性能を維持・向上させることに取り組んでいます。
性能が最後まで続くタイヤ設計で、廃棄物を減らす
最後まで続く性能を目指して。ミシュランは、最初の1kmから最後の1kmまで長く安全なドライブを提供することを目的に、摩耗末期まで信頼できるタイヤを目指して設計しています。
車両のエネルギー消費量とCO₂排出量を減らす
低転がり抵抗性能により燃費を向上させます。1992年に誕生した初代のMICHELIN ENERGY SAVER以来、ミシュランは6世代にわたってエネルギー効率を改善する自動車用タイヤを発売しています。30年の間に、主要な乗用車用タイヤシリーズの転がり抵抗係数を半分に低減しました。
リサイクルに投資し、廃棄物をタイヤに再利用
ヨーグルト容器やペットボトルがタイヤに生まれ変わります。天然由来やリサイクル素材など画期的なイノベーションにより、日常生活で排出される廃棄物を新しいタイヤやその他の製品を作るための素材へと転換しています。ミシュランは、2030年までに自社のタイヤに最大1,350万トンのリサイクル素材を使用することを目標としています。
ミシュラン史上最高の低燃費性能を誇る: MICHELIN e.PRIMACY
MICHELIN e.PRIMACYは、JATMA(一般社団法人日本自動車タイヤ協会)が定めたグレーディングシステムで転がり抵抗の等級「AAA」を達成した低燃費性能タイヤです。
サステナブル素材を45%使用した乗用車用タイヤ⁽³⁾
2022年10月、ミシュランはサステナブル素材を45%含有した乗用車用タイヤを発表しました。ミシュランは、自社の全てのタイヤシリーズの材料に2030年までに40%、2050年までに100%、天然由来またはリサイクル素材(4)を使用するというゴールに向けて、着実に取り組みを進めています。
ミシュラン アプティス・プロトタイプ
ミシュラン アプティス・プロトタイプ(5)は、乗用車用のエアレスホイールテクノロジーです。このソリューションによって路上の障害物によるパンクや損傷といったリスクを取り除くことができ、環境負荷の低減に貢献します。
100%サステナブル素材の使用を目指すVISIONコンセプト
ミシュランは2017年にVISIONコンセプトを発表しました。
天然由来素材の使用、コネクテッド、再生可能なトレッドを柱とするVISIONコンセプトは、ミシュランの持続可能な開発モデルによって、現在から2050年にかけてどのようにタイヤを変革していくかを具体的に構想するものです。ミシュランは、2050年までに天然由来またはリサイクル素材を100%使用することを目指しています。
2050年、ミシュランタイヤは100%サステナブルに
今日のミシュランタイヤは、200以上もの部品から構成される最先端のハイテク製品です。これらの素材は絶妙なバランスで配合され、相互に作用することで、安全性、快適性、そして環境への配慮を高い次元で両立させています。私たちは、将来すべてのタイヤ部品を持続可能なものにすることをお約束します。
モータースポーツを通じて持続可能なソリューションの開発を加速
天然由来とリサイクル素材を50%以上使用
ミシュランは、天然由来とリサイクル原料を53%含有するレーシングタイヤを開発しました。このタイヤは耐久レースのために開発された水素燃料電池のレーシングカー、GreenGT H24のプロトタイプ、さらにポルシェ GT4 eパフォーマンスにも装着されています。革新的なテクノロジーがレースの過酷な条件下で性能を発揮できることを証明したハイパフォーマンスタイヤです。
サステナブルなタイヤを着実に推進
ミシュランはMotoEワールドカップ2022年シーズンのためにタイヤを開発しました。天然由来またはリサイクル素材を平均40%(6)使用し、ハイレベルのパフォーマンスを提供しています。2022年のMotoEシーズンに行われた12レースでは、18人のライダーがこれらのタイヤを装着して参戦しました。
タイヤを越えて持続可能性を追求するイノベーションとソリューション
持続可能性を追求するミシュランのイノベーションをご紹介します。
水素モビリティの実現に向けて
ミシュランは20年にわたって水素燃料の開発に取り組んできました。水素モビリティは電気バッテリーを補完し、クリーンなモビリティに欠かすことのできない重要な要素であると考えています。
持続可能なガストロノミーを支援
ミシュランガイドは、持続可能なガストロノミーの支援に取り組んでいます。2020年に始まった新しいアワード「グリーンスター」は、より責任あるガストロノミーと、ひいては持続可能なライフスタイルの実現に向けて取り組むシェフに贈られます。
海上輸送を脱炭素化
ウィング・セイル・モビリティ(WISAMO)は、自動伸縮する空気入りの帆を開発するプロジェクトです。このシステムは商船やプレジャーボートにも搭載できます。 画期的な設計により、船舶の燃料消費量とCO2排出量の削減に貢献します。
生物多様性の保全
2004年、ミシュラングループはグリーン・ゴールド・バイアプログラムの一環としてミシュラン・エコロジカル・リザーブを設立しました。これは、天然ゴムの生産モデルを試験すると同時に、経済的・社会的発展と生物多様性の保全を目指す持続可能な開発イニシアチブです。
ニュースレター を購読する
よりよいモビリティのための 信頼できるパートナー、ミシュラン
エレクトリックモビリティ を推進
ミシュランはエレクトリックモビリティの最前線に立っています。電気自動車オーナーのニーズに応えるタイヤを開発するため、ミシュランのエンジニアは自動車・スクーター・バイクのメーカーと密接に連携しています。
すべてを 持続可能に
ミシュランは「すべてを持続可能に」というビジョンのもと、人、地球、利益「三方よし」の理想を叶え、経済、環境、社会の全ての分野で、最も革新的で責任を果たすハイパフォーマンス企業の一つとなることを目指しています。
本ページの内容について
(1) 詳しくは以下をご覧ください。
https://www.michelin.com/en/sustainable-development-mobility/working-towards-sustainable-mobility/
(2) 原料供給と生産から、製品の使用とリサイクル段階まで。
(3) ミシュランはサステナブル素材を人間の生命のタイムスケールで再生可能なリサイクル素材または天然由来素材と考えており、これらは食品分野と競合するものではないと考えています。石油のように人間の生命のタイムスケールでは再生不可能な天然素材を持続可能とは考えていません。そのため一部の素材はシリカのように天然鉱物由来でありながら、ミシュランでは「サステナブル素材」と定義していません。
(4) リサイクル素材とは、事業活動によって生じる廃棄物やポストコンシューマー廃棄物を製品・材料・物質に再加工するリサイクルを通じて生成される原料を指します。エネルギーの再利用およびエネルギーとして使用するための材料の再加工は除きます。(欧州廃棄物指令の定義に基づく)。
(5) アプティス(UPTIS): 専用リムを提供するマキシオンと共同開発したエアレスタイヤ。Unique Puncture-proof Tyre Systemの頭字語。
(6) 前輪と後輪の質量の加重平均に相当。それぞれサステナブル素材を33%、46%使用しています。