ミシュランマンのヘッダー

ミシュランマンの起源:誕生と進化

125年前、ミッキーマウスやロナルド・マクドナルドより前に、ミシュランマンは誕生しました。東京の賑やかな通りから、イギリスのコッツウォルズの狭く曲がりくねった道まで、ミシュランマンはどこにでもいます。その長く続くキャラクターの魅力は、言語、文化、国を超える、たぐい稀な存在です。

世界で最も認知度の高いコーポレートキャラクターの1つ、ミシュランマンの物語を通して、日用品からどのようにこのキャラクターが誕生し、私たちの象徴となるのかを紹介します。

ミシュランマンはどのようにして生まれたか

ミシュランのアンドレ、エドワール兄弟は、1889年にタイヤ会社を設立しました。ゴム技術が急速に進歩する時代にあり、兄弟たちは厳しい国際競争に直面します。しかし、いささかも動じることなく、進化とイノベーションの歩みを止めることなく、1891年に最初の着脱式自転車タイヤを作りました。

問題は、この新しい革新的な技術をどのようにマーケティングするかでした。

3年後、ミシュラン兄弟がリヨン万国博覧会で製品を展示したときにその答えが出ます。残っている逸話によると、エドワールが展示会でタイヤの山を観察し、「腕をつければ、人になるね」と言ったそうです。確かに、このタイヤの山に腕や脚、顔をつければ、世界で最も知られるロゴの1つになるかもしれない。兄弟たちはO'Galopとして有名だったフランスの漫画家マリウス・ロシヨンと協力して、彼らの想いを実現させました。1898年の第1回パリモーターショーで、その作品を公開しました。  

それ以来、その作品の登場は一つのイベントになりました。やがて大衆からの信頼と愛情を得るようになっていったのです。ミシュラン兄弟はタイヤの中に天使を見出し、いわばその天使を解き放ったのです。ミケランジェロが、大理石の中にすでに宿っている人物を単に解放したのだと主張したように、ミシュラン兄弟は隠されていたものを引き出し、平凡な工業製品を素晴らしい文化的アイコンに変身させたのです。ある調査では、世界の人口の90%が瞬時にミシュランマンを認識することが示されています!

エドワールが展示会でタイヤの山を観察し、「腕があれば、人になるね」と言ったという逸話が残っています。
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「ビバンダム」という名前の由来

最初のミシュランマンは、眼鏡をかけて葉巻を吸う、ミイラのような巨人で、今日私たちが知っている親しみやすいキャラクターとはほど遠いものでした。彼は当初、MICHELINタイヤがいかにタフで耐久性があるかを証明するために、ガラスの破片や釘のゴブレットを飲み干していました。そのおかげで、より快適な乗り心地になる、ということでした。 初期の広告では、「ミシュランタイヤは障害物を飲み込む」と書かれており、「道路の障害物を飲み込んでいる」様子が描かれていました。この印象的なイメージには、ローマの詩人ホラティウスから借用した、同じく印象的なラテン語のフレーズが付けられていました。「Nunc est Bibendum(今こそ飲み干すとき)」です。  ミシュランは優勝者が選ぶタイヤとして実証されるように、モータースポーツドライバーのスポンサーになりました。ビバンダムというキャラクターの名前はパリ・アムステルダム・パリのレースで大衆に知られるようになりました。初めてビバンダムがポスターに載った年です。 ラテン語には詳しくないものの、ポスターからタイヤのキャラクターと認識していたフランス人ドライバーのレオン・テリーは、たまたまアンドレ・ミシュランを見かけ、「Voilà Bibendum, vive Bibendum!」(ビバンダムがいる、ビバンダム万歳!)と叫んだそうです。こうして、この象徴的なキャラクターに偶然にも名前が付けられたのです[1]

[1] Harp, Stephen L.. Marketing Michelin : advertising & cultural identity in twentieth-century France. United Kingdom, Johns Hopkins University Press, 2001, p24

広告とブランディングにおけるミシュランマン

トラックの屋根の上にいたり、ダッシュボードに座っていたりと、ミシュランマンは守護天使のようにドライバーを見守ってきました。1950年代以来、大型車に取り付けられたフィギュアは、人気のコレクターズアイテムとなり、ミシュランマンはグローバルなブランドアンバサダーとなりました。  

125年の歴史の中で、ミシュランマンはキックボクシング、社交ダンス、ライダーなどさまざまな形で登場してきました!さらにはヘビ使いとなったこともありました。  

70年代から2000年代初頭にかけては、夏のビーチを散歩したり、ツール・ド・フランスのキャラバンで観客を喜ばせたり、世界中の自動車サービスセンターの前に堂々とした姿で立っていたりしました。彼は両腕を大きく広げ、あいさつをしたり、手を振ったり、走ったりして、ドライバー達を迎えました。  

ミシュランマンは、言語、世代、国境を超えて、ミシュラン製品の品質、性能、信頼性を伝え、顧客サービスを体現しています。

 ミシュランマンは、印刷されたポスターからデジタルアニメーションへと進化しながら、世代を超えて関連性を保ち続けています。世界中で認知され、ミシュランブランドの信頼される唯一無二のシンボルになったのです。2000年には、フィナンシャル・タイムズ紙がミシュランマンを史上最高のロゴに選出しました! [2]

[2] https://business.michelin.co.uk/master/blog/articles/once-upon-a-time-the-michelin-man-mascot

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ミシュランマンのデザインの進化

時の車輪は回り続けます...そして、ミシュランマンの進化も止まりません!細く積み重ねられた自転車のタイヤで形作られていた頃、ミシュランマンは丸々とした紳士的な姿をしていました。ミシュランマンの葉巻を吸う姿、鼻眼鏡、ゴブレットは、当時まだ高級品だった車を買うお金を持っていた裕福な上流階級にアピールするためでした。しかし、それはすぐに変わることになります...

時代に順応する

20世紀に入ると、みんなが車を所有する新時代が始まりました。手頃な価格になった車は誰にとっても当たり前のものとなり、世間では安全性への関心が高まりました。ミシュランマンも時代と共に進化をして行きました。  

気取った上流階級的な雰囲気をなくし、より広範な顧客層を代表する姿となりました。運転とは相いれない飲酒をやめ、鼻眼鏡は消え、葉巻もなくなりました。そしてより家族的で日常的な雰囲気を採用したのです。細い自転車のタイヤから太いトラックのタイヤに切り替える際に、ミシュランマンはさらにスリムになりました。そして流線型でダイナミックな姿となり、タイヤ製造の技術的進歩と健康意識の高まりの両方を反映していきました。

変わらないものが一つあります。ミシュランマンの真っ白な色は、天然ゴムを連想させます(現代のタイヤは耐久性を得るためにカーボンで黒くしています)。  

こうして、ミシュランマンは、現在の愛される親しみやすい姿になったのです。常に時代を反映し、機敏さ、イノベーションとモダンなキャラクターなのです。

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よくある質問

ミシュランの起源と創業のきっかけは何ですか?

ミシュランは、アンドレとエドワールのミシュラン兄弟がゴム工場を引き継ぎ、後に着脱式空気入りタイヤを発明した1889年に設立されました。

 

ミシュランマンはどのようにしてグローバルなブランドアンバサダーになったのですか?

ミシュランマンには遊び心と信頼できるイメージがあり、長きにわたって広告界で愛されてきました。ミシュランマンの普遍的な魅力と製品品質とのつながりが、人々に良い印象を与え、グローバルなアイコンとして存続させているのです。

 

ミシュランの歴史の中で、ミシュランマンはどのような役割を果たしているのでしょうか?

ミシュランマンは、ミシュランの価値観の不朽のシンボルとして、品質、革新性、信頼性を表しています。

 

ミシュラン創業以来の最大のイノベーションは何ですか?

ミシュランの最大のイノベーションには、ラジアルタイヤや初の着脱式タイヤなどがあります。これらのイノベーションはすべて、タイヤ業界に革命をもたらしました。そして、ミシュランは毎日、人々により良い生活が提供出来るように革新を続けています。

 

ミシュランは長年にわたってタイヤ業界にどのような影響を与えてきましたか?

1889年以来、ミシュランの先駆的な進歩は、運転の安全性と快適性を向上させただけでなく、業界標準を設定し、タイヤ業界を形作ってきました。

 

ミシュランには博物館はありますか?

はい。フランスのクレルモン・フェランにあるl'Aventure Michelin(ラバンチュール ミシュラン)は、単なる博物館以上のものです。目を引く展示方法や没入型の体験、インタラクティブなアニメーションがあり、ミシュランマンと一緒に楽しめ、本物のエクスペリエンスになります。ミシュランのウェブサイトをご覧ください: https://laventure.michelin.com/en/

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