
乗用車・SUV・商用車用タイヤのアドバイス
強化タイヤとは何で、いつ使用すべきなのでしょうか? あなたの車に必要ですか? 詳細は記事をご覧ください。
強化タイヤとは?
強化タイヤという言葉は誤解を招く可能性があります。 強化タイヤという言葉は外傷やパンクに強いタイヤを想像させるかもしれません...しかし実際にはまったく別の意味を持ったタイヤなのです!
強化タイヤとは通常のタイヤより同じサイズでもより高い荷重に耐えられるよう、負荷能力を高めたタイヤのことを指します。車両の重量による高い荷重を支えながら、走行性能は犠牲にしません。
より高い荷重に耐えるためにの方法はいくつかあります。
- タイヤのサイズを大きくする:これによりタイヤ内の空気の容量が増え、より高い荷重を支えることができます。
- または、タイヤの空気圧を上げる。
強化タイヤは、この2番目のオプションのために設計されました。 以前はサイドウォールにREINF(「強化」の意味)と表示されていた強化タイヤは、現在ではXL(エクストラロード)と呼ばれています。
タイヤのロードインデックス(タイヤのサイドウォールに表示)は、通常のタイヤよりもXLタイヤの方が高いため、より重い車両を支えることができます。
どのタイプの車両に強化タイヤが使われる?
強化タイヤは、SUVなどの質量の大きい車両用に設計されています。

例:
- BMW X1:XLタイヤ、サイズ245/40 R20 99Y XL
- Renault Kangoo:XLタイヤ、サイズ205/60 R16 96H XL
- TESLA Model 3:XLタイヤ、サイズ235/45R18 98V XL
- Mercedes Benz GLC:XLタイヤ、サイズ235/55R19 105W XL
- NISSAN ARIYA BEV:XLタイヤ、サイズ255/45 R20 105W XL
一般的に考えられているのとは対照的に、重い荷物を運ぶ必要のあるバンなどの商用車はXL表記のタイヤを使用していません。 XLは乗用車用タイヤに対する表記なのです。商用車のタイヤはサイドウォールにCやLTの表記が有る商用車用規格のタイヤが採用されています。
XLとHLの違いは何ですか?
HL(ハイロード)キャパシティタイヤは2021年に導入された比較的新しい規格で、XLタイヤよりもさらに大きな荷重を支えることができるタイヤを求める自動車メーカーのニーズに応えるためのものです。
なぜでしょうか? 電気自動車やハイブリッド車という新しいタイプのより重い車両が市場に登場したからです。

電気バッテリーは追加の重量をもたらしますが、タイヤサイズを大きくすることなくそれを支えることができる新しいタイプのタイヤが必要でした。 そのため、タイヤ業界ではHLと呼ばれる新しい規格を導入しました。HLマークは従来のサイズ表示の前に付けられます。
例:HL 225/45 17 XL 124V
しかし、HL規格は必ずしも電気自動車やハイブリッド車専用ではありません。 Mercedes AMG C Class Sportなどのスポーティで重量のある車にもHLタイヤが装備されています。
私の車両に強化タイヤを装着できますか?
お使いの車両が標準装着でXL規格のタイヤでは無い場合はXLタイヤを選択しなくても構いませんが、同じサイズであればXL規格のタイヤを使用する事も可能です。
実際、同サイズでもXL規格のタイヤのみラインアップされている製品も多く、その場合純正装着と同サイズのXL規格のタイヤを使用しても全く問題有りません。また、多くの場合、純正指定空気圧で使用いただけます。
一方、元々XL規格のタイヤが装着されている車両の場合、交換時には同じXL規格のタイヤを選ぶ必要があります。
最適なミシュランタイヤを探す
検索を開始する
タイヤサイズを認識中...
サイズを認識するまで少々お待ちください