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MotoGP 2025 ROUND 12 CZECH

■予選:7月19日/決勝:7月20日

■開催地:ブルノ・サーキット(チェコ)

■レース周回数:21周(113.463 km)

マルク・マルケスが5戦連続のダブルウイン
5年ぶりのチェコGPですべての重要記録が塗り替えられる

二輪ロードレースの世界最高峰シリーズであるMotoGP世界選手権。その2025年シーズン第12戦チェコGPが開催され、Ducati Lenovo Teamのマルク・マルケスが、土曜日に行われたスプリントレース、日曜日に行われたグランプリレース(決勝レース)の双方で優勝を飾りました。マルケスは、第8戦アラゴンGPを皮切りに5戦連続でダブルウインを決め、首位を走るライダー選手権でのリードをさらに広げました。

チェコでのMotoGPの開催は5年ぶりのことでした。舞台であるブルノ・サーキットは再舗装されましたが、今大会の前に同所でテストを行えたのは2チームのみ。ミシュランとしても、新しい路面についてレース前に得られていたデータは決して豊富ではありませんでした。そこでミシュランは、今大会における走行が開始されると同時に、MotoGP全車が装着するミシュランMotoGP公式タイヤの挙動や摩耗の進み具合の分析を緻密に行い、各パートナーチームに情報を逐次フィードバック。その努力の甲斐もあって、MICHELIN Power Slickは持ち前の高いパフォーマンスを遺憾なく発揮し、オールタイムラップレコード(当該サーキットにおけるMotoGPマシンでの史上最速ラップタイム)、グランプリレース中の最速ラップタイム、ブルノを21周するグランプリレースの優勝レースタイム、そして同サーキットにおけるMotoGPマシンでのトップスピードと、速さの指標となる重要記録のすべてが大幅に塗り替えられました。

GRAND PRIX RACE RESULT - TOP 6

POS.

NO.

RIDER

MAKE

TEAM

TIRE CHOICE

TIME / GAP

1

93

マルク・マルケス

DUCATI

DUCATI LENOVO TEAM

F:MEDIUM R:MEDIUM

40'04.628

2

72

マルコ・ベッツェッキ

APRILIA

APRILIA RACING

F:MEDIUM R:MEDIUM

+ 1.753

3

37

ペドロ・アコスタ

KTM

RED BULL KTM FACTORY RACING

F:MEDIUM R:MEDIUM

+ 3.366

4

63

フランチェスコ・バニャイア

DUCATI

DUCATI LENOVO TEAM

F:MEDIUM R:MEDIUM

+ 3.879

5

25

ラウル・フェルナンデス

APRILIA

TRACKHOUSE MOTOGP TEAM

F:MEDIUM R:MEDIUM

+ 10.045

6

20

ファビオ・クアルタラロ

YAMAHA

MONSTER ENERGY YAMAHA MOTOGP TEAM

F:MEDIUM R:MEDIUM

+ 11.039

SPRINT RACE RESULT - TOP 3

POS.

NO.

RIDER

MAKE

TEAM

TIRE CHOICE

TIME / GAP

1

93

マルク・マルケス

DUCATI

DUCATI LENOVO TEAM

F:MEDIUM R:MEDIUM

19'05.883

2

37

ペドロ・アコスタ

KTM

RED BULL KTM FACTORY RACING

F:MEDIUM R:MEDIUM

+ 0.798

3

23

エネア・バスティアニーニ

KTM

RED BULL KTM TECH3

F:MEDIUM R:MEDIUM

+ 1.324

RACECARD

MICHELIN MotoGP™

チェコGP優勝 マルク・マルケス(ドゥカティ・デスモセディッチGP)

並み居るライバルたちがシーズン半ばにしてギブアップ宣言せざるを得ないほどの速さと強さを見せ続けるマルケス。5年ぶりのブルノでもパーフェクトな戦いぶりを見せ、スプリントレースでは今季12戦目にして11勝目、グランプリレースでは8勝目をマークしました。なお、グランプリレースにおけるマルケスはファステストラップを叩き出しましたが、それは従来記録を2.3秒も塗り替えるもの。また、彼の優勝レースタイムは従来記録を1分以上も更新するものでした。5年ぶりのチェコGPは、その間におけるライダーとマシン、そしてタイヤの大幅な進化が、明らかな数字をもって示されたレースとなりました。

チェコのブルノは非常に長い歴史を持つサーキットですが、難易度がとても高いコースでもあります。全長5.403kmのコースの最高地点と最低地点の高低差は73メートルもあり、上りと下りが繰り返され、その中に数々のテクニカルなコーナーが折り込まれているのです。ライダーにとっても、そしてマシンやタイヤにとっても試練を課すサーキットと言えます。

このコースでのMotoGPレース開催は5年ぶりであり、新規開催サーキットと同じ扱いとなったことから、ミシュランはドライコンディション用のリヤタイヤについては通常より1種類多い3種類を用意。走行開始と同時にデータの収集と解析に努め、各パートナーチームに緻密な情報提供を行った結果、重要記録の数々が大幅に更新される結果となりました。

これまでのブルノのオールタイムラップレコードは、ミシュランのMotoGP公式タイヤ供給初年度である2016年に記録された1分54秒596でしたが、今大会の予選においてDucati Lenovo Teamのフランチェスコ・バニャイアが1分52秒303の最速タイムを叩き出してレコードを更新。バニャイアは今シーズン初めてのポールポジションを獲得しました。

今シーズンのこれまでは自身が期待していたほどの成績を残せずに来ていたKTM Red Bull KTM Factory Racingの#37 ペドロ・アコスタですが、今大会ではスプリントレースで2位、グランプリレースで3位に。また、スプリントレースの3位にはRed Bull KTM Tech3のエネア・バスティアニーニが入るなど、KTM勢の巻き返しが印象づけられた一戦となりました。

昨シーズンに念願のチャンピオンに輝いたものの、今シーズンは転倒による怪我のために長期欠場を余儀なくされてきていたAprilia Racingのホルヘ・マルティンが今大会から復帰。スプリントレースを11位でフィニッシュすると、グランプリレースではさらに競争力を上げ、繰り返しオーバーテイクを見せて7位でゴール。シーズン後半戦への期待を高めました。

5年ぶりのチェコGPですべての重要記録が更新されたことは、その間のマシンやタイヤの進歩を考えれば、ある意味、当然のことでした。ミシュランとしては、事前に得られていたデータが乏しかった新しい舗装のもとでも高いタイヤパフォーマンスを確実に発揮させられる環境を提供し、大観衆に最高のレースをお見せできたことが何よりの喜びでした。