33年ぶりのハンガリーGPをマルケスが完全制圧
MotoGPの新たな1ページにミシュランタイヤが大きく貢献
MotoGPを最高峰クラスとするロードレース世界選手権の大会が33年ぶりにハンガリーで開催されました。ミシュランが単独の公式タイヤサプライヤーを務めているMotoGPクラスでは、Ducati Lenovo Teamのマルク・マルケスが、予選、土曜日のスプリントレース、日曜日のグランプリレース(決勝レース)のすべてを首位で終え、この週末を完全に制圧しました。
今大会が開催されたバラトンパーク・サーキットは2023年にオープンした新しいコースで、MotoGPレースを催すのは今回が初めてでした。事前に行われたテストは出場バイクメーカーのテストライダーによるもののみでしたが、ミシュランはそのデータを取り込みながら、コンピューターのシミュレーションツールを駆使して今大会に最適なMotoGP公式タイヤの技術仕様を検討し決定しました。バラトンパーク・サーキットはハードブレーキングや急加速が繰り返されるコースレイアウトで、大会中の路面温度は50℃を超える高温となるなど、タイヤにとって厳しいコンディションがそろっていましたが、ミシュランMotoGP公式タイヤは高いパフォーマンスを安定的に発揮し続け、MotoGPがその歴史に新たな1ページを成功裏に加えることに大きく貢献しました。
GRAND PRIX RACE RESULT - TOP 6
POS. | NO. | RIDER | MAKE | TEAM | TIRE CHOICE | TIME / GAP |
1 | 93 | マルク・マルケス | DUCATI | DUCATI LENOVO TEAM | F:MEDIUM R:MEDIUM | 42'37.681 |
2 | 37 | ペドロ・アコスタ | KTM | RED BULL KTM FACTORY RACING | F:MEDIUM R:SOFT | + 4.314 |
3 | 72 | マルコ・ベッツェッキ | APRILIA | APRILIA RACING | F:MEDIUM R:SOFT | + 7.488 |
4 | 1 | ホルヘ・マルティン | APRILIA | APRILIA RACING | F:MEDIUM R:MEDIUM | + 11.069 |
5 | 10 | ルカ・マリーニ | HONDA | HONDA HRC CASTROL | F:MEDIUM R:MEDIUM | + 11.904 |
6 | 21 | フランコ・モルビデッリ | DUCATI | PERTAMINA ENDURO VR46 RACING TEAM | F:MEDIUM R:SOFT | + 12.608 |
SPRINT RACE RESULT - TOP 3
POS. | NO. | RIDER | MAKE | TEAM | TIRE CHOICE | TIME / GAP |
1 | 93 | マルク・マルケス | DUCATI | DUCATI LENOVO TEAM | F:MEDIUM R:SOFT | 21'13.465 |
2 | 49 | ファビオ・ディ・ジャンアントニオ | DUCATI | PERTAMINA ENDURO VR46 RACING TEAM | F:MEDIUM R:SOFT | + 2.095 |
3 | 21 | フランコ・モルビデッリ | DUCATI | PERTAMINA ENDURO VR46 RACING TEAM | F:MEDIUM R:SOFT | + 3.595 |
ハンガリーGP優勝 マルク・マルケス(ドゥカティ・デスモセディッチGP)
MotoGPライダーたちがMotoGPマシン&タイヤでバラトンパークを走ったのはこの週末が初めてでしたが、そこで傑出した速さと強さを見せたのがマルケスでした。最初の走行セッションである1回目のフリープラクティスからトップタイムをマークし、予選でポールポジションを奪取。土曜日のスプリントレースではスタートからライバルたちをリードし優勝。日曜日のグランプリレースでは、スタート直後に他車との接触があって遅れを取りましたが、レースが折り返しを迎えるまでには首位の座を取り戻し、その後もペースを落とすことなく走り続けて勝利。ファステストラップもマークしました。
バラトンパークは、ハンガリーの首都ブダペストの中心部から100km未満の距離のところに新たに建設されたサーキット。長い加速ゾーン、ハードなブレーキングゾーン、そしてテクニカルなセクションが組み合わされたレイアウトで、安全性が高いレベルで確保されています。
ミシュランはこの週末の冠スポンサーを務め、大会名は「ミシュラン・グランプリ・オブ・ハンガリー」に。MotoGPとMotoEの公式タイヤや機材を運搬するトランスポーターはコンボイを組んでフランスのクレルモン・フェランから約1500kmの陸路を移動して大会に備えました。
スプリントレースでは全ライダーが、フロントにミディアム、リヤにソフトを使用。ここで、ソフトリヤタイヤのグリップ性能の驚異的と言える高い安定性が確認され、倍の距離を走るグランプリレースでもリヤにソフトを選択するライダーが半数近く現れることになりました。
グランプリレースにおけるマルケスは、中盤の12周目に最速ラップを記録しましたが、その後も変わらぬペースで走り続け、最終ラップにはセクター1の全体ベストをマーク。レース最終盤を迎えてもミシュランタイヤが依然として高いグリップを発揮していることが明快に示されました。
世界最高峰の電動バイクレースであるMotoEが今大会でも開催され、フロント用には56%、リヤ用には58%という、高性能の二輪用としては画期的に高い割合でサステナブル材料を使用したミシュランMotoE公式タイヤが初開催のサーキットでも高いグリップ力と安定性を発揮しました。
バラトンパークで初のMotoEでは、予選と2つのレースのすべてをLCR E-Teamの#40 マッテオ・カサディが制する結果に。持続可能な技術的イノベーションがハイレベルの競技走行の実現と両立し得ることが、素晴らしいスピードと見応えのあるレース内容により証明されました。