マルク・マルケスがミシュランタイヤで5度目のMotoGPタイトル獲得
フランチェスコ・バニャイアが2年連続で日本GPを制す
ミシュランが出場全車に公式タイヤを供給して行われている二輪ロードレースの世界最高峰シリーズ MotoGP世界選手権の日本大会が開催され、土曜日に12周で行われたスプリントレース、日曜日に24周で行われたグランプリレースの双方で、Ducati Lenovo Teamから出場のフランチェスコ・バニャイアが優勝を飾りました。2022年と2023年のMotoGPチャンピオンであるバニャイアは、日本GPのスプリントとグランプリの両レース制覇を前年に続いて果たしました。
また、同じくDucati Lenovo Teamのライダーであるマルク・マルケスは、スプリントレースとグランプリレースのどちらも2位でゴール。今大会の結果、マルケスはミシュランタイヤを使用して5度目、通算7度目となるMotoGPタイトルの獲得を日本で確定させました。世界グランプリロードレースの最高峰クラスにおけるミシュランタイヤユーザーのライダー選手権制覇はこれで36回目となりました。
なお、今大会では、モビリティリゾートもてぎのMotoGPマシンによる史上最速ラップタイム(オールタイムラップレコード)、グランプリレース中のファステストラップ、もてぎを24周するグランプリレースの優勝レースタイムのいずれもが更新され、今年の日本GPでもミシュランタイヤの進化が示されました。
GRAND PRIX RACE RESULT - TOP 6
POS. | NO. | RIDER | MAKE | TEAM | TIRE CHOICE(F) | TIRE CHOICE(R) | TIME / GAP | ||
1 | 93 | マルク・マルケス | DUCATI | DUCATI LENOVO TEAM | F: SOFT | R: MEDIUM | 39'37.244 | ||
2 | 73 | アレックス・マルケス | DUCATI | BK8 GRESINI RACING MOTOGP | F: SOFT | R: MEDIUM | + 1.732 | ||
3 | 63 | フランチェスコ・バニャイア | DUCATI | DUCATI LENOVO TEAM | F: SOFT | R: MEDIUM | + 2.398 | ||
4 | 21 | フランコ・モルビデッリ | DUCATI | PERTAMINA ENDURO VR46 RACING TEAM | F: SOFT | R: MEDIUM | + 5.176 | ||
5 | 79 | 小椋 藍 | APRILIA | TRACKHOUSE MOTOGP TEAM | F: SOFT | R: SOFT | + 7.450 | ||
6 | 72 | マルコ・ベッツェッキ | APRILIA | APRILIA RACING | F: SOFT | R: MEDIUM | + 14.967 | ||
SPRINT RACE RESULT - TOP 3
POS. | NO. | RIDER | MAKE | TEAM | TIRE CHOICE(F) | TIRE CHOICE(R) | TIME / GAP | ||
1 | 93 | マルク・マルケス | DUCATI | DUCATI LENOVO TEAM | F: SOFT | R: SOFT | 19'35.005 | ||
2 | 73 | アレックス・マルケス | DUCATI | BK8 GRESINI RACING MOTOGP | F: SOFT | R: SOFT | + 1.185 | ||
3 | 63 | フランチェスコ・バニャイア | DUCATI | DUCATI LENOVO TEAM | F: HARD | R: SOFT | + 3.423 | ||
2025年シーズンMotoGPチャンピオン マルク・マルケス(ドゥカティ・デスモセディッチGP)
全部で22大会が開催される今年のMotoGPですが、シーズン終盤にはアジア圏での4連戦が控え、その初戦が今回の日本GPでした。モビリティリゾートもてぎには各タイヤメーカーの常設ガレージがあり、ヨーロッパから飛んできたMotoGP専任のタイヤサービスチームが日本ミシュランタイヤのガレージを使用して作業に当たりました。
もてぎはハードなブレーキングが繰り返されるレイアウトです。そこでミシュランは、フロントタイヤに関してはコンパウンド設定を昨年大会より1ランク硬めにスライドさせ、旧ハード仕様をミディアム、旧ミディアム仕様をソフトとして用意し、さらに、強化タイプの構造を採用した新しいハード仕様を用意しました。
振るわない状況がしばらく続いていたバニャイアが、得意のもてぎで復活。予選では新しいオールタイムラップレコードを叩き出してポールポジションを獲得すると、その後行われたスプリントレースでは、スタートをうまく決めた後は他のライダーたちを寄せつけることなくゴール。今季初のスプリント優勝を飾りました。
グランプリレースでも#63 バニャイアがスタートから首位に立ち、2周目には新記録となるファステストラップをマークする速さでレースをリードしました。中盤以降、彼のマシンは薄い白煙を断続的に出しましたが、幸いにも速いペースを保ったまま走り切ることができ、バニャイアが6カ月ぶりのGPレース優勝をつかみました。
2013年の春に20歳で最高峰クラスへの参戦を開始したマルク・マルケス。それからの13年に及ぶMotoGPキャリアのうち10年はミシュランタイヤとともに歩んできましたが、今シーズンは過去最高の強さを発揮してシリーズを席巻。2019年以来の、通算7度目となるMotoGPタイトルを、自身にとってゆかりの深い日本で確定させました。
母国グランプリでホンダがここ数年のベストと言える競争力を見せました。ワークスチームであるHonda HRC Castrolのジョアン・ミルは、予選で2位を獲得すると、スプリントレースを4位でフィニッシュ。グランプリレースではさらに強さを増して3位に入り、ミルは2023年にホンダ入りしてから初めての表彰台に上りました。
Monster Energy Yamaha MotoGP Teamの#20 ファビオ・クアルタラロは、予選では5位、スプリントレースでは6位と、まずまずでした。迎えたグランプリレースでは、2周目で順位を大きく下げてしまい、Castrol Honda LCRの#5 ジョアン・ザルコとのバトルを延々と展開。同胞を0.573秒差で下しての8位で日本GPを終えました。
MotoGPライダーとして初の母国GPを迎えたTrackhouse MotoGP Teamの小椋 藍は、前戦での転倒で右手首にダメージを負った状態でしたが、スプリントレースでは好走を見せ、ランキング2番手のアレックス・マルケスを下して9位に。しかし、手首の状態が悪化し、グランプリレースへの出走は見合わせることを余儀なくされました。
スプリントレースでは全ライダーがフロントにミディアム、リヤにソフトを、そしてグランプリレースでは全ライダーが前後ともにミディアムを使用。MICHELIN Power Slickは安定したグリップ力を発揮し、オールタイムラップレコード、グランプリレースのファステストラップ、そして優勝レースタイムの従来記録更新に貢献しました。