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MotoGP 2026 ROUND 2 BRAZIL

■予選:3月21日/決勝:3月22日

■開催地:アウトドロモ・インターナショナル・アイルトン・セナ(ブラジル)

■レース周回数:23周(88.205 km)

34年ぶりの二輪ブラジルGPをミシュランが制圧
事前テストなし/シミュレーションのみで最適タイヤを提供

世界グランプリロードレースのブラジルGPが34年ぶりに開催されました。舞台となったのは、ブラジルはゴイアス州の州都ゴイアニアにあるサーキットで、同所での世界グランプリ大会の開催は1989年以来のこと。MotoGPレースの同所での実施は当然ながら初めてで、ミシュランのMotoGP公式タイヤにとってまったく新しい挑戦でした。しかも、現地での事前テストは行われなかったことから、ミシュランは今大会用のタイヤをコンピューターによるシミュレーションのみによって準備しました。

ゴイアニア・サーキットは、MotoGPマシンによるラップタイムが1分20秒弱になる中で、50秒以上も右側に傾いた状態で走行することになる特殊なレイアウトです。これに対応してミシュランは、ドライコンディション用のMICHELIN Power Slickに関しては、フロント用/リヤ用ともに、右側ショルダー部分に高強度のものを使用した左右非対称コンパウンド仕様を投入。また、今シーズンの通常の大会では、フロント用/リヤ用ともに2種類のタイヤを用意しているのに対して、今大会では特別に3種類ずつを持ち込んで備えました。

そして迎えた土曜日のスプリントレースではDucati Lenovo Teamのマルク・マルケスが、日曜日のグランプリレース(決勝レース)ではAprilia Racingのマルコ・ベッツェッキがそれぞれ優勝。ブラジルGPに特別配備されたMotoGP公式タイヤ群は狙いどおりに機能し、ミシュランのシミュレーション技術やタイヤそのものの総合力の高さが示されました。

GRAND PRIX RACE RESULT - TOP 6

POS.

NO.

RIDER

MAKE

TEAM

FRONT/REAR TIRE

TIME/GAP

1

72

マルコ・ベッツェッキ

APRILIA

Aprilia Racing

F:HARD/R:MEDIUM

30'19.760

2

89

ホルヘ・マルティン

APRILIA

Aprilia Racing

F:HARD/R:MEDIUM

+ 3.231

3

49

ファビオ・ディ・ジャンアントニオ

DUCATI

Pertamina Enduro VR46 Racing Team

F:HARD/R:MEDIUM

+ 3.780

4

93

マルク・マルケス

DUCATI

Ducati Lenovo Team

F:HARD/R:MEDIUM

+ 4.089

5

79

小椋 藍

APRILIA

Trackhouse MotoGP Team

F:HARD/R:MEDIUM

+ 8.403

6

73

アレックス・マルケス

DUCATI

BK8 Gresini Racing MotoGP

F:HARD/R:MEDIUM

+ 8.918

SPRINT RACE RESULT - TOP 3

POS.

NO.

RIDER

MAKE

TEAM

FRONT/REAR TIRE

TIME/GAP

1

93

マルク・マルケス

DUCATI

Ducati Lenovo Team

F:HARD/R:SOFT

19'41.982

2

49

ファビオ・ディ・ジャンアントニオ

DUCATI

Pertamina Enduro VR46 Racing Team

F:HARD/R:SOFT

+ 0.213

3

89

ホルヘ・マルティン

APRILIA

Aprilia Racing

F:HARD/R:SOFT

+ 3.587

RACECARD

MICHELIN MotoGP™

ブラジルGP優勝 マルコ・ベッツェッキ(アプリリア RS-GP)

アイルトン・セナの名が1994年から冠されたゴイアニア・サーキットにおける二輪世界グランプリは、過去には3度行われたのみ。当時のトップカテゴリーは500ccクラスで、初開催であった1987年大会ではワイン・ガードナー(ホンダNSR500)、1988年大会ではエディ・ローソン(ヤマハYZR500)、1989年大会ではケビン・シュワンツ(スズキRGVΓ)という往年のチャンピオンライダーたちがそれぞれ優勝していました。そして今大会ではベッツェッキが勝利。彼はレース後、「ミシュランはフロント用とリヤ用に3種類ずつの良い選択肢を与えてくれた。それらを十分に検討できるだけの時間はなかったけど、グランプリレースの直前に僕はひらめいてリヤタイヤにミディアムを選んだんだ。とにかく、すごくいい週末になった。タイヤの安定性はとてもよかった」と語りました。

ゴイアニア・サーキットはタイヤの右ショルダー部分にかかる負荷の割合が左側より断然高く、そのアンバランスさゆえに、タイヤにとって非常に厳しいコースです。そこでミシュランは、MICHELIN Power Slickの3種類のリヤタイヤのうち2種類には強化型ケーシングを採用するなどし、高荷重に耐えられるよう設計しました。

最初の走行セッションであったフリープラクティス1はハーフウェットのコンディションでの実施となり、MICHELIN Power Rainの出番でした。そのリヤタイヤも右側ショルダー部分に高強度コンパウンドを使用した左右非対称コンパウンド仕様で、高いグリップ性能とトラクション性能を安定的に発揮しました。

予選でキャリア2度目のポールポジションを奪った#49 ファビオ・ディ・ジャンアントニオが、周回数15周で行われたスプリントレースで10周以上にわたって首位を走行。しかし、後方から詰め寄ってきていた#93 マルク・マルケスが13周目にオーバーテイクを決め、昨年9月のカタルニアGP以来となるスプリント優勝を飾りました。

路面の劣化により、グランプリレースは当初の予定の31周から23周へと周回数を減らして行われましたが、ベッツェッキとホルヘ・マルティンのアプリリア勢が圧倒的な内容で1-2フィニッシュを達成。3位には、マルク・マルケスを4位に下して先日のスプリントレースの雪辱を果たしたディ・ジャンアントニオが入りました。

開幕戦タイGPではスプリントレースで4位、グランプリレースでは5位に入ったTrackhouse MotoGP Teamの小椋 藍が、今大会でもスプリントレースとグランプリレースの双方において5位でフィニッシュ。開幕2戦を終えたところでライダー選手権のランキング6位につけ、この日本人ライダーへの評価は高まる一方となっています。

事前テストがない中、ゴイアニアでMotoGPマシンによる走行が初めて行われたのが今大会でしたが、各ライダーが使用したMICHELIN Power Slickは高いパフォーマンスを安定的に発揮。ミシュランが予測していたとおりのラップタイムが記録され、ミシュランのシミュレーション技術の高さが再確認された一戦となりました。