アプリリアのベッツェッキが今季2勝目をマーク
新技術の実験場であったMotoEが最後のレースを終える
二輪ロードレースの世界最高峰カテゴリーであるMotoGPの2025年シーズン第21戦ポルトガルGPが開催され、土曜日のスプリントレースではBK8 Gresini Racing MotoGPのアレックス・マルケスが、日曜日のグランプリレース(決勝レース)ではAprilia Racingのマルコ・ベッツェッキがそれぞれ優勝を飾りました。
今大会の舞台となったアルガルベ国際サーキットは起伏が激しく、MotoGPマシンが容易にジャンプしてしまうスポットも。メインストレートエンドから第1コーナーへのブレーキングゾーンは急な下り勾配であるなど、前後のタイヤが耐えず圧縮と反発を繰り返すコースですが、ミシュランが出場全車に供給するMotoGP公式タイヤMICHELIN Power Slickは高い性能を安定的に発揮。そのことを証明するように、Red Bull KTM Factory Racingのペドロ・アコスタによってグランプリレース中のファステストラップが塗り替えられ、同レースを制したベッツェッキは従来記録を4.5秒短縮するレースタイムで駆け抜けました。
また、今シーズンをもって終了することになったMotoE世界選手権の最後のラウンドが今大会でした。シリーズの初年度である2019年から唯一の公式タイヤサプライヤーを務めてきたミシュランは、この先見的な電動バイクレースにおいて行ってきた再生可能素材およびリサイクル素材のタイヤへの統合を今後もさらに推し進めていきます。
GRAND PRIX RACE RESULT - TOP 6
POS. | NO. | RIDER | MAKE | TEAM | TIRE CHOICE(F) | TIRE CHOICE(R) | TIME / GAP |
1 | 72 | マルコ・ベッツェッキ | APRILIA | APRILIA RACING | F:HARD | R:MEDIUM | 41'13.616 |
2 | 73 | アレックス・マルケス | DUCATI | BK8 GRESINI RACING MOTOGP | F:HARD | R:MEDIUM | + 2.583 |
3 | 37 | ペドロ・アコスタ | KTM | RED BULL KTM FACTORY RACING | F:HARD | R:MEDIUM | + 3.188 |
4 | 54 | フェルミン・アルデグエル | DUCATI | BK8 GRESINI RACING MOTOGP | F:HARD | R:MEDIUM | + 12.860 |
5 | 33 | ブラッド・ビンダー | KTM | RED BULL KTM FACTORY RACING | F:HARD | R:MEDIUM | + 16.327 |
6 | 20 | ファビオ・クアルタラロ | YAMAHA | MONSTER ENERGY YAMAHA MOTOGP TEAM | F:HARD | R:MEDIUM | + 18.442 |
SPRINT RACE RESULT - TOP 3
POS. | NO. | RIDER | MAKE | TEAM | TIRE CHOICE(F) | TIRE CHOICE(R) | TIME / GAP |
1 | 73 | アレックス・マルケス | DUCATI | BK8 GRESINI RACING MOTOGP | F:HARD | R:SOFT | 19'50.075 |
2 | 37 | ペドロ・アコスタ | KTM | RED BULL KTM FACTORY RACING | F:HARD | R:SOFT | + 0.120 |
3 | 72 | マルコ・ベッツェッキ | APRILIA | APRILIA RACING | F:HARD | R:SOFT | + 0.637 |
2025年シーズン MotoEチャンピオン アレッサンドロ・ザッコーネ
土曜日には、#72 ベッツェッキ、#73 マルケス、#37 アコスタの3人が、今シーズンのスプリントレースでは最も熾烈な首位争いを延々と繰り広げ、ファンを大いにエキサイトさせました。この戦いを制したのはマルケスで、スプリントレース2勝目を飾りました。
日曜日のグランプリレースではベッツェッキが好スタートを決めると、先頭でレースを引っ張り続けました。これにアレックス・マルケスが食い下がりましたが、ベッツェッキはリードをじりじり拡大。5月のイギリスGP以来となるグランプリレース優勝を果たしました。
グランプリレースの表彰台。左から、2位のアレックス・マルケス、優勝のベッツェッキ、3位のアコスタ。ベッツェッキの優勝レースタイムは昨年大会で作られた最短記録を4秒以上短縮するもので、ミシュランタイヤの安定的な高性能の向上がうかがえました。
アプリリアのマシンで戦うTrackhouse MotoGP Teamの小椋 藍は、スプリントレースを12位で終えると、グランプリレースでは7位にまで順位を上げてフィニッシュ。「アグレッシブに攻めることができた」と語り、確かな手応えがあったことを示しました。
今大会がファイナルとなったMotoEですが、レース1はAruba Cloud MotoE Teamのザッコーネが、レース2はMSI Racing Teamのオスカー・グエティレスがそれぞれ優勝。レース2を4位で終えたザッコーネがMotoE参戦5年目にしてチャンピオンに輝きました。
MotoE最終年となった今シーズンにミシュランが用意したドライ路面用公式タイヤは、フロント用で56%、リア用で58%という高い割合でサステナブル材料を使用したものでした。こうした取り組みをミシュランは、他の様々なカテゴリーで展開してまいります。