重要記録の数々が更新され、ミシュランは性能向上を示して
MotoGP公式タイヤサプライヤー10年目を締めくくる
二輪ロードレースの世界最高峰シリーズ MotoGP世界選手権の2025年シーズン最終戦バレンシアGPが開催され、土曜日のスプリントレースではBK8 Gresini Racing MotoGPのアレックス・マルケスが、日曜日のグランプリレース(決勝レース)ではAprilia Racingのマルコ・ベッツェッキがそれぞれ優勝。シーズン最後の2戦のスプリントレースとグランプリレースのウイナーは、ともに同じということになりました。
今大会の予選では、ポールポジションを獲得したベッツェッキをはじめとする5名のライダーが従来のオールタイムラップレコード(当該サーキットにおけるMotoGPマシンでの史上最速ラップタイム)を更新。バレンシア・サーキットを13周して争われるスプリントレースの優勝レースタイム、27周するグランプリレースの優勝レースタイム、さらにグランプリレース中のファステストラップといった重要記録がことごとく更新され、ミシュランが出場全ライダーに供給し続けているMotoGP公式タイヤの進化が示されました。
ミシュランは2016年シーズンからMotoGPにおいて単独の公式タイヤサプライヤーとして活動しており、10年目であったこの2025年シーズンも大いなる手応えを得ながら締めくくることができました。
GRAND PRIX RACE RESULT - TOP 6
POS. | NO. | RIDER | MAKE | TEAM | TIRE CHOICE(F) | TIRE CHOICE(R) | TIME / GAP |
1 | 72 | マルコ・ベッツェッキ | APRILIA | APRILIA RACING | F:HARD | R:MEDIUM | 40'52.458 |
2 | 25 | ラウル・フェルナンデス | APRILIA | TRACKHOUSE MOTOGP TEAM | F:HARD | R:MEDIUM | + 0.686 |
3 | 49 | ファビオ・ディ・ジャンアントニオ | DUCATI | PERTAMINA ENDURO VR46 RACING TEAM | F:HARD | R:MEDIUM | + 3.765 |
4 | 37 | ペドロ・アコスタ | KTM | RED BULL KTM FACTORY RACING | F:HARD | R:MEDIUM | + 4.749 |
5 | 54 | フェルミン・アルデグエル | DUCATI | BK8 GRESINI RACING MOTOGP | F:HARD | R:MEDIUM | + 8.048 |
6 | 73 | アレックス・マルケス | DUCATI | BK8 GRESINI RACING MOTOGP | F:HARD | R:MEDIUM | + 8.166 |
SPRINT RACE RESULT - TOP 3
POS. | NO. | RIDER | MAKE | TEAM | TIRE CHOICE(F) | TIRE CHOICE(R) | TIME / GAP |
1 | 73 | アレックス・マルケス | DUCATI | BK8 GRESINI RACING MOTOGP | F:HARD | R:SOFT | + 19'37.490 |
2 | 37 | ペドロ・アコスタ | KTM | RED BULL KTM FACTORY RACING | F:HARD | R:SOFT | + 1.149 |
3 | 49 | ファビオ・ディ・ジャンアントニオ | DUCATI | PERTAMINA ENDURO VR46 RACING TEAM | F:HARD | R:SOFT | + 2.637 |
バレンシアGP優勝 マルコ・ベッツェッキ(アプリリア RS-GP)
スペインのバレンシア地方は、2023年9月に、さらには2024年10月にも記録的な降雨による洪水に見舞われ、MotoGP開催は繰り返し見送られてきていました。今大会はバレンシアでの2年ぶりのMotoGPで、開催を待ち望んだファンが延べ20万人以上もサーキットを訪れました。
バレンシアは、タイヤの左側にかかる荷重が偏って強いサーキットです。通常であればミシュランMotoGP公式タイヤのフロント用のコンパウンドは全面的に同一ですが、このコースにはフロント用、リヤ用ともに左サイドを強化した左右非対称仕様を用意しました。
スプリントレースでは、アレックス・マルケスがスタート直後の第1コーナーで首位に立つと、その後は後続を寄せ付けることなくゴール。2戦連続のスプリント優勝を飾り、MotoGP史上初の兄弟でのシリーズトップ2独占を果たした今シーズンを笑顔で終えました。
グランプリレースでは、ポールポジションから出た#72 ベッツェッキが終始リードし、今季3勝目をマークしました。2位に入った#25 フェルナンデスは、首位に0.686秒届きませんでしたが、4周目には新記録となるファステストラップを叩き出し、速さを印象づけました。
Trackhouse MotoGP Teamの小椋 藍は、スプリントレースでは5周目にジョアン・ザルコをパスし、前戦ポルトガルGPスプリントでの12位を上回る9位でフィニッシュ。グランプリレースでは転倒リタイアを喫し、MotoGPルーキーイヤーをランキング16位で終えました。
ミシュランにとってMotoGP公式タイヤサプライヤーとして10年目であったシーズンは無事に終了しました。今大会のグランプリレースの2日後には、翌シーズンに備えてのテストが実施され、同シーズンに向けて計画されている技術開発の評価を開始することになります。