ドライ/ウェット双方のミシュランタイヤが活躍
マルケス兄弟が母国グランプリを制圧する
前戦から約1カ月という長さのインターバルを挟み、2026年のMotoGPはシリーズ第4戦をスペインのヘレス・サーキットで開催しました。土曜日のスプリントレースではDucati Lenovo Teamのマルク・マルケスが、日曜日のグランプリレース(決勝レース)ではBK8 Gresini Racing MotoGPのアレックス・マルケスがそれぞれ優勝。予選ではポールポジションをマルク・マルケスが獲得しており、マルケス兄弟が母国グランプリを制圧した格好になりました。
土曜日に行われた予選とスプリントレースは雨の影響を受けることになりましたが、MICHELIN Power Rainタイヤが路面温度の低いウェットコンディションでも高いグリップ性能を安定的に発揮して、各ライダーより寄せられる信頼を裏切りませんでした。日曜日はドライコンディションに恵まれ、ヘレスを25周するグランプリレースの優勝タイムと同レース中の最速ラップタイムの記録更新が果たされ、ミシュランが提供するMotoGP公式タイヤの高いパフォーマンスが週末を通じて示されました。
GRAND PRIX RACE RESULT - TOP 6
POS. | NO. | RIDER | MAKE | TEAM | FRONT/REAR TIRE | TIME/GAP |
1 | 73 | アレックス・マルケス | DUCATI | BK8 Gresini Racing MotoGP | F:MEDIUM/R: MEDIUM | 40:48.861 |
2 | 72 | マルコ・ベッツェッキ | APRILIA | Aprilia Racing | F:MEDIUM/R: MEDIUM | + 1.903 |
3 | 49 | ファビオ・ディ・ジャンアントニオ | DUCATI | Pertamina Enduro VR46 Racing Team | F:MEDIUM/R: MEDIUM | + 5.796 |
4 | 89 | ホルヘ・マルティン | APRILIA | Aprilia Racing | F:MEDIUM/R: MEDIUM | + 9.229 |
5 | 79 | 小椋 藍 | APRILIA | Trackhouse MotoGP Team | F:MEDIUM/R: MEDIUM | + 9.891 |
6 | 25 | ラウル・フェルナンデス | APRILIA | Trackhouse MotoGP Team | F:MEDIUM/R: MEDIUM | + 10.614 |
SPRINT RACE RESULT - TOP 3
POS. | NO. | RIDER | MAKE | TEAM | FRONT/REAR TIRE | TIME/GAP |
1 | 93 | マルク・マルケス | DUCATI | Ducati Lenovo Team | F: MEDIUM/R: SOFT | 21'25.651 |
2 | 63 | フランチェスコ・バニャイア | DUCATI | Ducati Lenovo Team | F: MEDIUM/R: SOFT | + 3.050 |
3 | 21 | フランコ・モルビデッリ | DUCATI | Pertamina Enduro VR46 Racing Team | F: MEDIUM/R: SOFT | + 7.493 |
スペインGP優勝 アレックス・マルケス(ドゥカティ・デスモセディッチGP)
前年大会においてMotoGPキャリア初優勝を挙げたアレックス・マルケスが、スペインGP連覇を達成。25周で行われたグランプリレースの2周目に、彼が前年大会でマークしていた従来記録を0.258秒更新する最速ラップタイムを叩き出して首位に立つと、やはり彼が持っていた従来記録を一気に7.513秒も短縮するレースタイムで走り切って優勝をつかみました。
ヘレス・サーキットは、タイヤの摩耗については特に厳しくはありませんが、直線区間が短く小さめのコーナーが連続するレイアウトのため、タイヤが休んでいる時間がなく、グリップ力の安定性が高いミシュランタイヤの本領が発揮される格好の舞台でした。
土曜日のスプリントレースは、ドライコンディションのもと、全車がフロントにミディアム、リヤにソフトのMICHELIN Power Slickを履いてスタート。レースの3分の2を過ぎたところで雨が降り出し、各ライダーはレインタイヤ装着車に乗り換えることになりました。
降り出した雨の中をまだスリックタイヤで走行していたところで転倒してしまったマルク・マルケスでしたが、再スタートするとレインタイヤ装着車にスイッチ。そこから猛烈なペースで走って前走車を次々にかわして首位に立ち、劇的な勝利を飾りました。
ドライコンディションのもとで迎えたグランプリレースでは、ホールショットはマルク・マルケスが取りましたが、2周目には弟のアレックス・マルケスが兄をパス。その後、アレックスは後続を寄せ付けずに首位を走り続け、母国GP連覇を決めてみせました。
Trackhouse MotoGP Teamの小椋 藍は、グランプリレースのオープニングラップを10番手で終えましたが、レース後半にスマートなオーバーテイクを繰り返し、最終ラップにはチームメイトのラウル・フェルナンデスも仕留めて今季3度目の5位フィニッシュを果たしました。
ミシュランタイヤの安定的な高性能により、土曜日の雨が日曜日のドライコンディションにおけるパフォーマンスを損なわせることにはならず、グランプリレースでの各ライダーは昨年大会をずっと上回るペースで周回を重ね、優勝レースタイムの大幅更新が果たされました。