ドゥカティのバニャイアがシーズン6勝目をマーク
ミシュランタイヤの進化を示す重要記録更新が相次ぐ
二輪ロードレースの世界最高峰シリーズであるMotoGP世界選手権の2024年シーズン第9戦が行われ、Ducati Lenovo Teamのフランチェスコ・バニャイアがグランプリレース(決勝レース)を制して今季6勝目を挙げました。今大会が開催されたザクセンリンクはコース特性が特殊で、タイヤにとって最も難しいサーキットのひとつ。ミシュランはこのコースに最適設計を施したMotoGP公式タイヤを出場全ライダーに供給しました。その結果、オールタイムラップレコード(当該サーキットにおけるMotoGPマシンでの史上最速ラップタイム)、このコースにおけるMotoGPマシンの最高速度、グランプリレース中のファステストラップ、そして周回数30周のグランプリレースの所要時間というすべての重要記録が更新され、難コースにしっかり対応し性能向上を果たしたタイヤを供給するミシュランの仕事が改めて高い評価を受けたレースとなりました。
ドイツGP優勝 フランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ・デスモセディッチGP)
レース終盤にペースを上げ、首位を走っていたホルヘ・マルティンにプレッシャーをかけていった#1 バニャイア。するとマルティンが残り2周強というところで転倒を喫してしまいました。これで首位に繰り上がったバニャイアが、今季6勝目、そして第6戦からの4連勝を決めました。ドイツGPのグランプリレースはザクセンリンクを30周するもので、これまでで最速のレースタイムは40分52秒449。バニャイアの今回の優勝レースタイムは40分40秒063で、12秒以上ものタイム短縮を実現させたミシュランMotoGP公式タイヤの進化が強力にアピールされました。
ザクセンリンクはコース全長が3.671kmと短いながら、その特殊性から、タイヤにとって非常に難しいサーキットです。特に、第4コーナーから第10コーナーまでひたすら左旋回が続くため、タイヤの右サイドの温度が下がってしまいます。そして初めて迎える右旋回の第11コーナーでしっかりとしたグリップを発揮させられるタイヤにすることが重要なのです。
今大会にミシュランは、ドライ用、ウェット用のどちらにも、フロントとリヤの双方が左右非対称コンパウンド設計であるタイヤを用意しました。今シーズン全20戦の中で前後とも左右非対称とするのは3戦だけです。今回は左サイドをよりハードにしつつ、右サイドは温度が下がっても高いグリップレベルを保つ工夫を凝らしたコンパウンド設計としました。
グランプリレースを制したバニャイアは「レース終盤のタイヤの状態は本当にギリギリだった。なのに、すごいペースで最後まで走り続けられたんだ」と語りました。このコメントこそ、『Performance Made to Last』をコンセプトとするミシュランタイヤの真骨頂を表すもの。バニャイアは今回の優勝により、再びポイントリーダーの座に立ちました。
プッシュを続け、首位を走り続けたホルヘ・マルティンでしたが、残り2周で無念の転倒を喫しました。しかし、それまでに彼はグランプリレース中のファステストラップの新記録を樹立。前日の予選では新オールタイムラップレコードをマークし、スプリントレースも制するなど、自身とミシュランタイヤのパフォーマンスの高さを示し続けています。
今大会には、強烈なバイク好きとして知られる世界的俳優のキアヌ・リーブスが観戦に訪れていました。リーブスはレース前のスターティンググリッドを興味深げに見て回ったほか、コースサイドでMotoGPの強烈な走りを堪能。レースのプロモーターから頼まれたチェッカーフラッグを振る仕事を引き受け、ドイツGPの盛り上げにひと役買ってみせました。
電動バイクレースの世界最高峰シリーズであるMotoE世界選手権の第10戦と第11戦が今大会で行われました。第10戦はドライ、第11戦はウェットでのレースとなりましたが、どちらもDynavolt Intact GP MotoEのヘクトール・ガルゾが優勝。一躍ポイントランキング首位に踊り出ました。今シーズンのMotoEは残すところ2大会・4レースとなりました。