世界最高レベルのタイヤ競争レース
SUPER GTは、「GT」と呼ばれる種類の、一般に販売されているスポーツカーをもとに作られたレーシングカーを使用して行われているレースシリーズです。GT500クラスとGT300クラスがあり、各レースでは、この2つのクラスの車両が入り混じって走行しながら、それぞれのクラスにおける順位を争います。レースの途中ではドライバー交替を行わねばならないルールになっており、2名のドライバー(※長距離/長時間レースでは3名の場合もあります)が1台のマシンに交替で乗り込んでレースを戦います。
激しいタイヤ競争があることは、SUPER GTの大きな特徴のひとつです。ミシュランを含む4つの世界的なタイヤメーカーが参戦しており、非常に高いレベルの技術開発をそれぞれに行いながら競い合っています。
SUPER GTにおけるハイレベルのタイヤ競争を勝ち抜くためには、高いグリップ性能と、その性能をライフの最後まで安定的に発揮し続ける能力の双方を極限まで高めたタイヤが要求されます。ゆえに、ミシュランにとってSUPER GTは、技術を磨くのに格好のフィールドなのです。
"Performance Made to Last"
2025年シーズン SUPER GT ミシュランレーシングタイヤ
四輪のF1や二輪のMotoGP、あるいは日本のスーパーフォーミュラなど、世界の様々なモータースポーツの上位シリーズが、昨今はタイヤについては技術競争のないワンメイク制度のもとで行われています。そうした中、自由なタイヤ競争を認めているSUPER GTは際立った存在であり、ミシュランを含む4社のものタイヤメーカーが参戦して、世界最高レベルのタイヤ競争を繰り広げています。
"Performance Made to Last"
『タイヤのライフの最後までベストの性能を』──これは、ミシュランがすべてのタイヤ作りにおいて掲げているフィロソフィーです。SUPER GTにミシュランが供給するレーシングタイヤも例外ではありません。レースの終盤に入ってもパフォーマンスが衰えず、ペースが落ちない──そんなタイヤを目指して開発に取り組み、そこで磨いた技術を、お客様がお使いになる一般のミシュランタイヤへ注入してゆくことを目指しています。
クレルモン=フェラン生まれのレーシングタイヤ
SUPER GTで使用されるミシュランのレーシングタイヤは、すべてフランス生まれ。ミシュランの本社があるフランス中部の町 クレルモン=フェランのモータースポーツ用タイヤ専用工場で製造され、空路で日本へ運ばれたのち、各サーキットに送り込まれています。
2025年シーズンのGT300クラスに出場するパートナーチーム車両にミシュランが供給するレーシングタイヤのサイズは、フロント用が30/68-18、リア用が31/71-18です。なお、SUPER GTではタイヤのサイズはシーズンを通じて固定しなければならないルールになっています。
(※ミシュランレーシングタイヤのサイズ表記はタイヤ幅 [cm]/タイヤ外径 [cm] −リム径 [インチ] )
(※ドライ用のスリックタイヤとウェット用のレインタイヤの双方のサイズに違いはありません)
2025年シーズン SUPER GTのタイヤ使用基本ルール
SUPER GTでは、各大会の現場に持ち込むことができるタイヤの本数に制限が設けられています。
■300kmレースおよび3時間レース:ドライコンディション用タイヤ 4セット=16本まで
ドライコンディション用タイヤの運用について
各大会で各車両が使用するドライ用タイヤには、各レースウィークで最初の走行セッションである公式練習の前に、使用タイヤであることを示すマーキングが施されます。
そして、予選、決勝ともにドライコンディションの場合、決勝は予選で使用したタイヤを履いてスタートしなければならない、というルールがあることもSUPER GTの特徴のひとつです。SUPER GTでは、出場全車が出走するQ1と、その上位18台(※GT300クラスの場合)の決勝スターティンググリッドを決めるQ2という2段階の予選セッションがありますが、Q1で敗退してしまった場合は自ずとQ1での使用タイヤを履いて決勝をスタートすることになります。一方、Q2に進出できた場合は予選使用タイヤを2セット持つことになりますが、そのどちらのセットを決勝スタート時に履くかは、抽選によって決定されます。
ウェットコンディション用タイヤの運用について
公式練習やQ1とQ2の予選セッションにおけるウェット用タイヤは、路面がウェット状態であると競技長によって認定され、「ウェット宣言」というものが発された場合に限って使うことができるルールになっています。一方、決勝レースにおいては、ウェット宣言が出ていなくとも使用することが可能です。その際、各大会の現場に持ち込まれたウェット用タイヤのどのセット/タイヤを使うかは、各チームが自由に決めることができます。
なお、ウェット用タイヤの溝(グルーブ)の面積はトレッド面の25%以上でなければならず、そのトレッドパターンは、SUPER GTの運営団体であるGTアソシエイションに事前登録されたものでなければなりません。そして、各タイヤメーカーが各大会に持ち込むウェットタイヤのうち、少なくとも1セットはヘビーウエットコンディションでも機能するタイヤであることが義務づけられています。
より少ないタイヤ本数で
近年のSUPER GTでは、使用できるタイヤ本数の制限がどんどん強化されています。300kmレースで比較すると、2022年シーズンでは6セット=24本まで使えたドライコンディション用タイヤの数が、2023年シーズンでは5セット=20本までとなり、2024年シーズンからは4セット=16本までとなりました。
こうしたタイヤ本数の削減は、SUPER GTが進めている環境負荷低減の一環です。競技的には、1セットのタイヤに要求されるパフォーマンスと耐久性の両立がどんどん高度なものとなっており、参戦タイヤメーカーには一層の開発努力が求められています。
2025年シーズン SUPER GTミシュランパートナーチーム
ミシュランは、2025年シーズンのSUPER GTにおいて、GT300クラスの2台のマシンにタイヤ供給を行っています。
No.20 シェイドレーシング GR86 GT
自動車内装部品メーカーの林テレンプが設立したレーシングチームであるSHADE RACINGよりエントリー。FIA-GT3規定より技術開発領域が広いGTA-GT300規定で製作されたGR86 GTを2022年シーズンより走らせていますが、2024年シーズンからミシュランタイヤを使用しています。
ドライバーは、ヨーロッパでのレース経験もあるベテランの平中克幸と、22歳の若手でSUPER GT参戦4シーズン目の清水英志郎のコンビです。
apr GR86 GT
日本屈指のレーシングカーコンストラクターであり、2005年と2007年にはミシュランタイヤを使用してGT300クラスのチャンピオンに輝いているレーシングチームであるaprが、再びミシュランとともに参戦。GTA-GT300規定に基づいて自社開発したGR86 GTを走らせています。
ドライバーは、全日本GT選手権時代を含めてSUPER GT参戦が30年目を迎えた大ベテランの織戸 学と、自動車販売会社を経営するビジネスマンでもある永井宏明のコンビです。
ミシュランは、SUPER GT開催年から参戦し続けて得た経験と技術力を結集させ、GT300クラスに出場する各パートナーチームが好成績を収められるよう、全力でサポートします。