ミシュランタイヤがパフォーマンスを堅調に発揮
apr GR86 GTはGT300クラスを22位でフィニッシュ
4つのタイヤメーカーが参加しているSUPER GTシリーズの2025年シーズン第7戦オートポリス大会が3時間レースとして開催され、ミシュランタイヤを使用してGT300クラスに出場しているNo.30 apr GR86 GT(永井 宏明/織戸 学/小河 諒)がクラス22位で完走しました。今シーズンのもう一台のミシュランタイヤ装着車であるNo.20 シェイドレーシング GR86 GTは、前戦の菅生大会で巻き込まれたアクシデントのために大きなダメージを車両に負ったことから、今大会には参戦しませんでした。
このオートポリス大会では、予選は小雨の影響を受けて湿り気を帯びた路面で、そして決勝レースは完全に乾いた路面で行われましたが、いずれのコンディションにおいてもミシュランタイヤは持ち前のパフォーマンスを安定的に発揮し、No.30 apr GR86 GTのスムーズな走行につなげました。
FINAL RESULT / GT300 - TOP 6 & MICHELIN Partner
POS. | No. | CAR | DRIVERS | TIRE | TIME / GAP |
1 | 666 | seven × seven PORSCHE GT3R | ハリー・キング/近藤 翼/藤波 清斗 | YOKOHAMA | 3:02'01.705 |
2 | 7 | CARGUY FERRARI 296 GT3 | ザック・オサリバン/小林 利徠斗/澤 圭太 | YOKOHAMA | + 0'32.148 |
3 | 0 | VENTENY Lamborghini GT3 | 小暮 卓史/元嶋 佑弥 | YOKOHAMA | + 0'41.692 |
4 | 56 | リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/平手 晃平 | YOKOHAMA | + 0'56.551 |
5 | 6 | UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI | 片山 義章/ロベルト・メリ・ムンタン | YOKOHAMA | + 0'58.093 |
6 | 65 | LEON PYRAMID AMG | 蒲生 尚弥/菅波 冬悟/黒澤 治樹 | BRIDGESTONE | - 1 Lap |
23 | 30 | apr GR86 GT | 永井 宏明/織戸 学/小河 諒 | MICHELIN | - 2 Laps |
SUPER GT第7戦 オートポリス apr GR86 GT
出場台数の多いGT300クラスの予選Q1は2つの走行グループに分けて行われ、No.30 apr GR86 GTは13台が出走したグループBで7番手のタイムをマーク。今シーズンで初めてのQ2進出を果たし、競争力の高まりを示しました。3時間という長丁場で行われた決勝レースは3人のドライバーで戦いましたが、上位進出はかないませんでした。
各車スリックタイヤで走行した予選Q1でのNo.30 apr GR86 GTは、小河 諒のドライブによりグループBで7番手のタイムを記録してQ1を突破。小雨の量が増えたQ2では、担当した織戸 学がダンプタイヤ(湿り気を帯びた路面で所期の性能を発揮するタイヤ)を選択してアタックしましたが、タイムが伸びず、15位という予選結果となりました。
曇り空のもとでのドライコンディションで迎えた決勝レースでのNo.30 apr GR86 GTは、小河→永井宏明→織戸という順でドライバー交替しながら走行。狭いコースで前走車をかわしていくだけの優位性はありませんでしたが、ペースは安定しており、大きなトラブルなどもなく3時間レースを走り切って、クラス22位でフィニッシュしました。
予選Q2ではダンプタイヤが使用されましたが、結果的にはそのタイヤに最適な路面状況ではありませんでした。一方、Q1や決勝レースで使用されたミディアム仕様のスリックタイヤは今大会の路面温度域にマッチしており、高いグリップ性能を安定的に発揮するミシュランらしいパフォーマンスを見せました。
【GT300クラス予選】
予選日のオートポリスは、午前中に行われた公式練習のセッション終盤から雨模様となりましたが、その後、雨は上がり、GT300クラス予選Q1のグループAの走行はドライコンディションでの実施に。グループBの走行枠が始まる前に小雨がコースの各所でパラつき始めましたが、このグループに振り分けられた全車がスリックタイヤを履いてコースに出て行きました。
そのグループBに振り分けられた13台の車両の中に、今大会では唯一のミシュランタイヤ装着車であるNo.30 apr GR86 GTの姿がありました。今シーズンはスポットで同車をドライブする小河 諒がステアリングを握っていましたが、彼はコースインしてから4周目に自己ベストの1分45秒563をマーク。このセッションで7番手となり、9番手以上が果たせるQ1突破を実現させました。No.30 apr GR86 GTのQ2進出は今シーズン初のことでした。
迎えたQ2では、ウェット用にタイヤを切り替えるかどうか、判断が一層難しいコンディションとなっていました。各車両はスリックタイヤでコースインし、織戸 学が乗り込んだNo.30 apr GR86 GTも同様でした。しかし織戸は1周してきたところでピットに入り、ダンプタイヤにスイッチしたい旨をチームに申告。湿り気を帯びた路面用のタイヤを新たに履いたNo.30 apr GR86 GTは、再度のコースインから3周目でアタックに出ましたが、Q2を走った16台中15番手のタイムに終わり、自ずと予選結果は15位となりました。
【GT300クラス決勝】
10月19日、決勝日を迎えたオートポリスは、どんよりとした曇り空で、降雨の可能性もありましたが、結局は雨が降ることはありませんでした。
3時間というSUPER GTにおいては長丁場のレースは午後1時15分にフォーメーションラップが開始され、その周を終えたところで熱戦の火蓋が切られました。このときの路面温度は26℃で、3時間後の午後4時15分でも25℃ありました。
予選Q1で履いたミディアム仕様のMICHELIN Pilot Sportレーシングスリックタイヤを再び装着したNo.30 apr GR86 GTは、クラス20番手でオープニングラップを終了。そのポジションを守る形で31周をこなしました。そしてピットストップを行い、永井宏明に交替。ミディアム仕様の新品タイヤを履いた永井は、No.30 apr GR86 GTの第2スティントとして28周を走行しました。
59周目を終えたところでチームはNo.30 apr GR86 GTをピットに呼び入れ、最後の給油と最後のドライバー交替と最後のタイヤ交換を実施。選択したのはやはりミディアム仕様で、最終スティントを受け持った織戸 学は34周を安定的に周回。クラス22位でチェッカーを受けました。
■日本ミシュランタイヤ モータースポーツダイレクター 小田島広明のコメント:
「この3時間レースに我々ミシュランは、ドライコンディション用タイヤについては、今大会向けのミディアムコンパウンドのタイヤを2種類用意しました。ひとつはグリップ力の高いミディアムタイヤ、もうひとつは安定性の高いミディアムタイヤです。ウェットコンディション用には通常のレインタイヤとダンプタイヤを用意しました。aprチームは、Q1から決勝レースの最後まで、グリップ力の高いミディアムタイヤを使用しました。Q2ではドライバーがダンプタイヤへの交換を決めましたが、その判断は間違いだったと予選後にドライバー自身が語っています。
今大会に出場したミシュランのパートナー車両は30号車だけになりましたが、同車がQ2へ進出できるまでにパッケージ全体の競争力が向上したことを確認できたのは、ポジティブな結果だったと思います。Q2は、変わりやすい天候のもとで難しい判断を迫られましたが、コンマ1秒以内に複数の車両がひしめき合うSUPER GTでは、わずかな判断ミスが予選順位の大きな後退につながります。一方、タイヤ面では、特に問題はなかったと思います。今回の決勝レースは、持ち込んだタイヤの技術仕様において想定していた路面温度の範囲内で推移し、スムーズに走行できるコンディションだったと思います」