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WEC 2025 ROUND 5 SÃO PAULO

■予選:7月12日/決勝:7月13日

■開催地:インテルラゴス・サーキット(ブラジル)

■レース時間:6時間

キャデラックがWEC初優勝。新舗装の事前データがない中で
ミシュランが高度な適合力とタイヤ性能を見せる

冬の南半球ブラジルで世界耐久選手権(WEC)の2025年シーズン第5戦サンパウロ6時間レースが行われ、キャデラック・ハーツ・チームJOTAのNo.12 キャデラック Vシリーズ.R(アレキサンダー・リン/ノルマン・ナト/ウィリアム・スティーブンス)が優勝。参戦3年目のキャデラックがWEC初優勝を飾りました。2位にはチームメイトのNo.38 アール・バンバー/セバスチャン・ボーデ/ジェンソン・バトン組が入り、キャデラックの1‐2フィニッシュとなりました。

昨年は10年ぶりにWECのレースを開催したインテルラゴス・サーキットですが、その後、コースは全面的に再舗装されました。WECのトップカテゴリーであるハイパーカーの車両が新舗装のインテルラゴスを走る機会はなく、ハイパーカークラスにおける単独のタイヤサプライヤーであるミシュランは新舗装のデータを事前に得ることなく今大会のためのタイヤを用意し運用しなければなりませんでした。それは非常に難しい仕事でしたが、ミシュランのモータースポーツチームはタイヤマネージメントを最適化するための分析に全力で取り組み、タイヤに関する不具合を一切出すことなく、すべてのパートナーチームの戦いを支えました。

FINAL RESULT / Hypercar class - TOP 6

POS.

No.

TEAM

DRIVERS

CAR

TIRE

LAPS/ GAP

1

12

CADILLAC HERTZ TEAM JOTA

A.リン/N.ナト/W.スティーブンス

キャデラック Vシリーズ.R

MICHELIN

242 Laps

2

38

CADILLAC HERTZ TEAM JOTA

E.バンバー/S.ボーデ/J.バトン

キャデラック Vシリーズ.R

MICHELIN

+ 0'57.016

3

5

PORSCHE PENSKE MOTORSPORT

Jアンドロウアー/M.クリステンセン

ポルシェ 963

MICHELIN

+ 0'58.882

4

6

PORSCHE PENSKE MOTORSPORT

K.エストル/L.ファントール

ポルシェ 963

MICHELIN

- 1 Lap

5

20

BMW M TEAM WRT

R.ラスト/M.ヴィットマン/S.ヴァン・デル・リンデ

BMW M ハイブリッドV8

MICHELIN

- 1 Lap

6

94

PEUGEOT TOTALENERGIES

L.デュバル/M.ヤコブセン

プジョー9X8

MICHELIN

- 2 Laps

RACECARD

FIA WORLD ENDURANCE CHAMPIONSHIP

サンパウロ6時間 ハイパーカークラス優勝 No.12 キャデラック Vシリーズ.R

前戦であるル・マン24時間でポールポジションを奪っていたNo.12 キャデラック Vシリーズ.Rが、前戦に続いてアレキサンダー・リンのタイムアタックにより2戦連続で予選最速を奪取。決勝レースでは、タイヤの内圧が規定より低い状態で走行していることが確認されたためにドライブスルーペナルティを受けたものの、12号車は他車を圧倒するスピードを披露して挽回し、レースの折り返しを迎える前には首位に浮上。チームメイトの38号車に1分近くのリードを保ってゴールを迎え、キャデラックにWEC初優勝をもたらしました。

WECではテストの実施が厳しく制限されており、再舗装後のインテルラゴスのデータを事前に得ることはできませんでした。そのため今大会におけるミシュランは、フリープラクティスと予選では、ハイパーカークラス各車の周回ごとにタイヤの挙動などの分析を行い、摩耗の進行を予測。タイヤが新しいアスファルトとどのように相互作用するかの理解に努めました。

インテルラゴスは特に右リヤタイヤにかかる負荷が高く、車両の左側と右側のタイヤでは摩耗の進み方が異なり、そこで耐久レースを有利に戦うためには少なくとも左側のタイヤは2スティント連続で使用する必要があります。ミシュランは、それを可能にする空気圧設定やタイヤ荷重の設定を分析してパートナーチームに情報を提供。ハイレベルのレースを演出しました。

今回の6時間レースにおける前半では、キャデラック勢とポルシェ勢が互角の勝負を展開しましたが、レース後半になるとキャデラック勢がリード。中でも、2戦連続ポールポジションの12号車はレースペースにおいても僚友の38号車を上回っており、キャデラックのWEC初優勝を実現。12号車のリン/ナト/スティーブンス組はドライバーズランキング3位に浮上しました。

レース後半になると首位12号車には引き離されたポルシェ勢ですが、ジュリアン・アンドロウアーとミカエル・クリステンセンがドライブしたNo.5 ポルシェ 963は、レース終盤に2番手No.38 キャデラック Vシリーズ.Rに接近。わずか1.866秒届かず3位でのゴールとなりました。4位にはチームメイトのNo.6 ケヴァン・エストル/ラウレンス・ファントール組が入りました。

マシンの競争力低下をチームの総合力でカバーしながら戦ってきていたトヨタですが、今大会ではストレートでのスピードの低さなどが決定的に響き、終わってみればトヨタ GR010ハイブリッドは2台ともに優勝車両から3周遅れに。マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ニック・デ・フリース組の7号車が14位、ブレンドン・ハートレー/平川 亮組の8号車が15位に終わりました。

インテルラゴスの新しい舗装はミシュランにとって新たな挑戦でした。当社が運用している解析ツールにより、ミシュラン・モータースポーツチームは、各車両の各周回を綿密に分析し、各パートナーチームに適切な情報や助言を提供しました。その結果、各ドライバーは、スティントの開始直後からハードにプッシュしつつ、タイヤの性能を守りながら力強いペースを維持することができました。