マルク・マルケスが最高峰クラスで8度目のアラゴンGP制覇を達成
オールタイムラップレコードとGPレース優勝タイムの更新が果たされる
ミシュランが出場全車に公式タイヤを供給している二輪ロードレースの世界最高峰シリーズ MotoGP世界選手権の2026年シーズン第13戦アラゴンGPが開催され、Ducati Lenovo Teamのマルク・マルケスが土曜日のスプリントレースと日曜日のグランプリレース(決勝レース)の双方で勝利を手にしました。マルケスのアラゴンGPにおける最高峰クラス優勝はこれで8度目となりました。
今大会はミシュランが冠スポンサーとなって「ミシュラン・グランプリ・オブ・アラゴン」として行われました。コースの路面温度は予想どおり50℃を超える高さになりましたが、MotoGPに出場するすべてのチームはミシュランからのアドバイスに基づきながら適切なタイヤ運用を行いました。その結果、新しいオールタイムラップレコード(当該サーキットにおけるMotoGPマシンでの史上最速ラップタイム)が樹立されたほか、昨年大会で一気に24秒以上も短縮されていたグランプリレースの優勝タイムが今回なおも更新され、ミシュランタイヤのハイパフォーマンスが改めて印象づけられた一戦となりました。
なお、ライダー選手権でランキング3位につけていた小椋 藍は、日本国内のサーキットで行っていたトレーニング走行での転倒によって左手の親指付近を骨折。今大会には出場できず、ランキングは5位に後退しました。
GRAND PRIX RACE RESULT - TOP 6
POS. | NO. | RIDER | MAKE | TEAM | FRONT/REAR TIRE | TIME/GAP |
1 | 93 | マルク・マルケス | DUCATI | Ducati Lenovo Team | F: MEDIUM/R: MEDIUM | 41'10.969 |
2 | 37 | ペドロ・アコスタ | KTM | Red Bull KTM Factory Racing | F: MEDIUM/R: MEDIUM | + 1.754 |
3 | 72 | マルコ・ベッツェッキ | APRILIA | Aprilia Racing | F: MEDIUM/R: MEDIUM | + 3.629 |
4 | 73 | アレックス・マルケス | DUCATI | BK8 Gresini Racing MotoGP | F: MEDIUM/R: MEDIUM | + 8.687 |
5 | 89 | ホルヘ・マルティン | APRILIA | Aprilia Racing | F: MEDIUM/R: MEDIUM | + 12.572 |
6 | 54 | フェルミン・アルデグエル | DUCATI | BK8 Gresini Racing MotoGP | F: MEDIUM/R: MEDIUM | + 17.687 |
SPRINT RACE RESULT - TOP 3
POS. | NO. | RIDER | MAKE | TEAM | FRONT/REAR TIRE | TIME/GAP |
1 | 93 | マルク・マルケス | DUCATI | Ducati Lenovo Team | F: MEDIUM/R: MEDIUM | 19'37.995 |
2 | 73 | アレックス・マルケス | DUCATI | BK8 Gresini Racing MotoGP | F: MEDIUM/R: MEDIUM | + 1.140 |
3 | 72 | マルコ・ベッツェッキ | APRILIA | Aprilia Racing | F: MEDIUM/R: SOFT | + 2.089 |
アラゴンGP優勝 マルク・マルケス(ドゥカティ・デスモセディッチGP)
2010年から世界グランプリロードレースの開催サーキットとなっているモーターランド・アラゴンですが、マルケスはとりわけここで強さを見せ続けており、今大会でもスプリントレースとグランプリレースのどちらも制覇。今季5度目のスプリントレース優勝、今季4度目のグランプリレース優勝、そして通算8度目のアラゴンGP優勝を飾りました。アラゴンGPでのスプリントとグランプリの両レース制覇はこれで3年連続でした。
ドライコンディション用のMICHELIN Power Slickについてミシュランは、今大会ではソフトとミディアムの2種類ずつをフロント用とリヤ用に用意。トレッドコンパウンドを昨年大会のものより少し硬めに設定したリヤ用のソフトは、予選やスプリントレースで活躍しました。
予選ではAprilia Racingのマルコ・ベッツェッキが最速タイムを叩き出し、今シーズン3度目のポールポジションを獲得。予選Q2(予選第2セッション)では3つの異なるメーカーのバイクに乗る8名のライダーが従来のオールタイムラップレコードを上回るタイムをマークしました。
スプリントレースでは、マルク・マルケスがスタートから首位に立ち、弟のアレックス・マルケスが追走。兄弟間であっても手抜きなく勝負が繰り広げられましたが、制したのは兄のマルク。アラゴンGPスプリントレースでマルケス兄弟が2年連続で1-2フィニッシュという結果になりました。
全ライダーが前後にミディアムコンパウンドを選んだグランプリレースの序盤は、スプリントレースでのそれ以上に熾烈なものに。#72 ベッツェッキがまずリードしましたが、6周目に#93 マルク・マルケスが前に。彼のペースはレース後半になっても落ちず、今季4勝目をつかみました。
KTM Factory Racingのペドロ・アコスタは、6周目にベッツェッキをかわしていったマルケスをフォローする格好で同じくベッツェッキを抜いて2番手に浮上。その後、懸命にプッシュし続けたもののマルケスには届きませんでしたが、アコスタは今季3度目の2位表彰台獲得を果たしました。
23周のグランプリレースにおいてファステストラップを記録したのは、今大会のウイナーであるマルク・マルケスでした。それも、路面温度が51℃に達した中でレースが半分以上進んだ14周目に叩き出したものであり、ミシュランタイヤの高性能の安定性が印象づけられるパフォーマンスでした。