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MotoGP 2026 ROUND 15 AUSTRIA

■予選:9月19日/決勝:9月20日

■開催地:レッドブルリンク(オーストリア)

■レース周回数:28周(121.744 km)

ペドロ・アコスタがMotoGP初優勝&KTMが4年ぶりの勝利
ミシュランが用意した特別仕様の強化型リヤタイヤが支える

出場全車にミシュランが公式タイヤを供給して行われている二輪ロードレースの最高峰シリーズ MotoGP世界選手権の2026年シーズン第15戦オーストリアGPが開催され、土曜日のスプリントレースではAprilia Racingのホルヘ・マルティンが、日曜日のグランプリレース(決勝レース)ではRed Bull KTM Factory Racingのペドロ・アコスタがそれぞれ優勝を飾りました。アコスタはこれが待望のMotoGPグランプリ初優勝でした。

今大会が開催されたレッドブルリンクは、前後のタイヤに高い荷重がかかり、路面のグリップレベルが低いためにリヤタイヤのスリップ量が多く、そのための発熱によるタイヤへの害が大きなコース。こうした条件に対応し、ミシュランはリヤタイヤに強化型の構造を採用した特別仕様を用意して臨み、各ライダーによって最高レベルのパフォーマンスが週末を通じて発揮されました。そして、アコスタが勝ったことで今季グランプリレース15戦目にして8人目のウイナーが誕生し、異なるマシンやライダーによって使われ方は様々であってもミシュランタイヤは一様に高いパフォーマンスを発揮することが明快に表されました。

GRAND PRIX RACE RESULT - TOP 6

POS.

NO.

RIDER

MAKE

TEAM

FRONT/REAR TIRE

TIME/GAP

1

37

ペドロ・アコスタ

KTM

Red Bull KTM Factory Racing

F: MEDIUM/R: MEDIUM

42'16.996

2

89

ホルヘ・マルティン

APRILIA

Aprilia Racing

F: MEDIUM/R: MEDIUM

+ 1.017

3

72

マルコ・ベッツェッキ

APRILIA

Aprilia Racing

F: MEDIUM/R: MEDIUM

+ 1.209

4

79

小椋 藍

APRILIA

SuperFile Trackhouse MotoGP Team

F: MEDIUM/R: MEDIUM

+ 2.139

5

93

マルク・マルケス

DUCATI

Ducati Lenovo Team

F: MEDIUM/R: MEDIUM

+ 7.339

6

33

ブラッド・ビンダー

KTM

Red Bull KTM Factory Racing

F: MEDIUM/R: MEDIUM

+ 8.720

SPRINT RACE RESULT - TOP 3

POS.

NO.

RIDER

MAKE

TEAM

FRONT/REAR TIRE

TIME/GAP

1

89

ホルヘ・マルティン

APRILIA

Aprilia Racing

F: MEDIUM/R: SOFT

20'57.387

2

93

マルク・マルケス

DUCATI

Ducati Lenovo Team

F: MEDIUM/R: SOFT

+ 1.026

3

72

マルコ・ベッツェッキ

APRILIA

Aprilia Racing

F: MEDIUM/R: SOFT

+ 1.675

RACECARD

MICHELIN MotoGP™

オーストリアGP優勝 ペドロ・アコスタ(KTM RC16)

2023年にMoto2クラスでチャンピオンとなり、2024年に19歳で最高峰クラスのMotoGPを戦い始めたアコスタ。その速さは当初から認められていましたが、2位には何度も入るものの、勝利には手を届かせられずに来ていました。そして、3シーズン目のMotoGPも夏場のヨーロッパラウンドをこれで終えるという今大会を迎えたアコスタは、走り出しから好調で予選は3位となりました。スプリントレースでは、オープニングラップで2台をかわして首位に立ち、独走態勢へ持ち込みましたが、残り3周で転倒。その反省をもとに臨んだ明くる日のグランプリレースでは、先行したアプリリア勢を次々に捉えて9周目で首位に立つと、残る20周をハイペースながら安定したライディングで駆け抜け、グランプリ初優勝をついにつかみました。なお、KTMのMotoGP優勝は4年ぶりのことでした。

レッドブルリンクは、65メートルもの高低差がある地形の上に強烈な加速とブレーキングが繰り返されるコースが描かれており、摩擦係数が低い路面が加わって、タイヤにひときわ厳しい条件。そこでミシュランは、通常より構造を強化したリヤタイヤを用意し、各ライダーの走りを支えました。

予選ではマルティンが最速タイムを叩き出して今季3度目のポールポジションを獲得。続けて行われた14周のスプリントレースでのマルティンは、チームメイトであるマルコ・ベッツェッキとのドッグファイトを制し、先行したアコスタの転倒もあって、今季4度目となるスプリント優勝を挙げました。

28周で行われたグランプリレースのオープニングラップはマルティン、ベッツェッキ、小椋 藍のアプリリア勢がトップ3を占めましたが、彼らを#37 アコスタが次々に攻略していき、9周目には首位に浮上。#89 マルティンが食い下がり続けましたが、逆転はかなわず、アコスタが戦いを制しました。

グランプリレースの表彰台。写真左から、2位のマルティン、優勝のアコスタ、3位のベッツェッキ。ライダー選手権ではマルティンが再び単独首位に立ち、今大会スプリント2位/グランプリ5位となったマルク・マルケスが12点差のランキング2位、ベッツェッキがさらに30点差のランキング3位に。

トレーニング走行中の転倒による手の負傷により先の2戦を欠場したTrackhouse MotoGP Teamの#79小椋 藍が今大会から戦線に復帰。スプリントレースでいきなり4位に入ってみせると、その倍の走行時間となるグランプリレースでも4位でフィニッシュし、今シーズンの残り7戦への期待を高めました。

アコスタ&KTMのグランプリレース優勝により、ミシュランタイヤは今シーズンで8人の異なるライダーと3つの異なるバイクメーカーのマシンの勝利に貢献。MotoGPの次戦はモビリティリゾートもてぎで行われる日本GPで、10月3日にスプリントレース、4日にグランプリレースが開催されます。